海外でフリーランス・アーティストとして生きるには。スズキユウリさんの仕事論。

【前回】「野球少年が絵画に出会い、ピクサーのアートディレクターに。そして独立。アカデミー賞ノミネート監督、堤大介さんに聞く。」はこちら

ロンドン、ショーディッチ・エリアにあるスズキユウリさんのスタジオ

「Yuri Suzukiという面白い作品をつくるアーティスト知ってる?」

二年ほど前に、そんなメールが社内のメーリングリストで流れてきました。調べてみると、どうやらロンドンで活躍している日本人のメディア・アーティストらしい。作者のWebサイトを覗くと、日本的なミニマルなデザインでいて、音楽とガジェットを融合したような実験的な作品をいくつも発表されている。どれもとても創造的で面白い。いつかお会いしたいなと思っていたところ、昨年ミネアポリスで行われたクリエイティブ・コーダーのカンファレンス

Eyeo Festival

の講演を見る機会に恵まれました。ユーモアに富んだプレゼンテーションは、終始満員のお客さんの感嘆と笑い声、そして暖かい拍手に包まれていました。

僕も学生時代からメディア・アートと呼ばれる作品を制作してきました。そしてそれがきっかけで、広告クリエイティブの世界に潜り込みました。ところが最近では日々の仕事と生活に忙殺され、だんだんとアート作品をはじめとする個人制作のペースが落ちているのが、恥ずかしながら現状です。(時間が無いというのは悪い言い訳ですね。)

しかしながら、このスズキ・ユウリというアーティスト、ポートフォリオをのぞくと、すごいペースでアート作品を発表しつつも、オリンパスやコカ・コーラといったブランドのクライアントワークもこなしている。いったいこの人はどうやって仕事をしているのだろうか?そんな疑問と興味が湧いてきました。というわけで、今回はロンドンで活躍するアーティスト、スズキ・ユウリさんにお話を伺いました。

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川島 高(アートディレクター)
川島 高(アートディレクター)

1981年生まれ。慶應義塾大学卒業後、2004年に渡米。文化庁が主催する新進芸術家海外研修員として、カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) にてメディアアート修士課程修了。アーティストとして作家活動を行う傍ら、アートディレクターとしてAKQAなどの広告代理店にて活動。日本人として初めてGoogleのクリエイティブラボに参画。サンフランシスコ在住。

Facebook: https://www.facebook.com/takashi.kawashima
Twitter: https://twitter.com/kawashima_san

川島 高(アートディレクター)

1981年生まれ。慶應義塾大学卒業後、2004年に渡米。文化庁が主催する新進芸術家海外研修員として、カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) にてメディアアート修士課程修了。アーティストとして作家活動を行う傍ら、アートディレクターとしてAKQAなどの広告代理店にて活動。日本人として初めてGoogleのクリエイティブラボに参画。サンフランシスコ在住。

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