女性向けのニュース報道機関として、エンタメ・ライフスタイルのニュース記事を配信するメディア「モデルプレス」。記事の閲覧数を伸ばしているだけでなく、国内メディア随一のソーシャル情報拡散力を持ち、女性のトレンドやファッションカルチャーにも影響を与えている。そのメディア戦略とは。
女性を中心に構成されている「モデルプレス」の編集部員たち。左から春日さん、岡田さん、副編集長の高岡さん
30名以上のプロ記者が取材・制作を行うメディア
女性向けのニュースメディアとして、10〜40代と幅広い層の女性の支持を集めるのが、ニュースメディア「モデルプレス」だ。「モデルプレスは現場での取材を基に記事にした、一次情報を速報することで世の中に話題をつくることができるのが特長です。自社で取材・制作しているからこそ、コンテンツの著作権を持っているところが、他のキュレーションメディアとの違い」と運営するネットネイティブ 代表取締役の松下佳憲氏は語る。
記事コンテンツは、「エンタメ」と女性向けの「ライフスタイル」情報が大きなテーマ。毎日100本ほどのオリジナル記事を30名以上のプロ記者が配信している。その結果2016年3月時点で、月間閲覧数は約1.4億PV、月間ユニークユーザー数は1700万UUを記録する、巨大メディアへと成長した。


地道に現場取材を積み重ねることで、次第に新聞社など既存のマスメディアが独占していた、大手の芸能事務所やテレビ局への取材も可能になっていったという。現在は、女性向けのテレビ番組やリアルイベントとのつながりを多く持ち、テレビ番組に密着して速報ニュースを配信したり、東京ガールズコレクションやGirls Awardといった国内の主要ファッションイベントのほとんどでオフィシャルメディアを務めるなど、視聴率向上やイベント集客に貢献している。