全日本広告連盟(全広連)は18日、広告界の発展に貢献した個人や団体を顕彰する第6回「全広連日本宣伝賞」受賞者を発表した。「松下賞」は田中孝司氏(KDDI代表取締役社長)、「正力賞」は秋元康氏(作詞家・プロデューサー)、「吉田賞」は鏡明氏(ドリル エグゼクティブ・アドバイザー)、「山名賞」は佐々木宏氏(クリエイティブディレクター)がそれぞれ受賞した。
「松下賞」を受賞した田中氏は、2013年からKDDIの渉外・コミュニケーション統括本部長を務め、auのCM「三太郎」シリーズを中心としたコミュニケーション活動を幅広く展開し、広告界の活性化に貢献してきた。
「正力賞」を受賞した秋元氏は、多数の女性アイドルグループを日本各地、またアジアにまで展開してきた。幅広い世代に愛されるアイドルの個性が多業種の広告において有効活用されてきたことが高く評価され、受賞に至った。
「吉田賞」を受賞した鏡明氏は、ACC国際委員会委員長やIAA日本顧問、カンヌライオンズでの東アジア初の審査委員長、アドフェスト「ヤング・ロータスワークショップ」国内選考会審査委員長などを務めてきた。日本のトップクリエイターとして国内の広告界のグローバル化と広告クリエイターの育成に多大な貢献をしたとして高く評価された。
「山名賞」を受賞した佐々木宏氏は、ソフトバンク「白戸家」やサントリー「BOSS宇宙人ジョーンズ」といった国内の有名な広告を手がけ、長年にわたって広告界に多大な貢献をしているとして評価された。2016年リオオリンピックの閉会式ではクリエイティブスーパーバイザーとしてプロモーションに携わっており、2020年東京五輪の開閉会式の演出チームにも選出されている。
全広連日本宣伝賞は、広告界の向上・発展に寄与した個人や団体を表彰する賞として、広告主に「松下賞」、メディア関係会社やイベントのコンテンツプロデューサー等に「正力賞」、広告関連会社に「吉田賞」、クリエイターに「山名賞」を贈る。日本宣伝クラブが昭和30年代から実施してきた「日本宣伝賞」を前身とし、全広連が2013年度から継承している。
贈賞は、5月16日に開かれる「第66回全日本広告連盟秋田大会」式典内で行われる。
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