前橋市と岩手県北上市は2月18 日、トラストバンクと連携して自分のためではなく、誰かのための返礼品「思いやり型返礼品」を紹介するプロジェクト「きふと、」を立ち上げた。
「思いやり型返礼品」とは、自分のためでなく誰かの役に立つふるさと納税の返礼品。「支援型」「寄贈型」「協賛型」「参加型」の4つの種類から選ぶ形 で、寄付金は障害者福祉施設や職業訓練学校、NPOなどで直接的・間接的に使用される。返礼品を選ぶだけで社会貢献につながる仕組みだ。
立ち上げの背景には、近年、ふるさと納税の「お得な返礼品」への関心が強まり、制度の趣旨や意義に沿わない返礼品に対する寄付が集まっていることがあった。ふるさと納税は、本来、生まれ育ったふるさとや取り組みを応援したい自治体に、寄附を通じて貢献する税制の仕組みだ。
3 者は同日、「ふるさと納税思いやり型返礼品プロジェクトの普及推進にかかる連携協定」も締結。今後はトラストバンクと契約している約1400自治体を巻き込んで、「思いやり型返礼品」を全国に普及させていく考えだ。