福井県鯖江市とLIFULL(東京・千代田)は、鯖江市の母親たちを町全体で支援する取り組み「わたしの日プロジェクト」を立ち上げた。6月23日にはプロジェクト発足に伴い、鯖江市内で記者発表会を開催した。
本プロジェクトでは毎月第2日曜日を「わたしの日」と設定し、鯖江市・企業・商業団体・住民がそれぞれに町の「お母さん」たちを支援する活動を行うよう促していく。鯖江市とLIFULLのグループ会社で、子供のいる女性の就労支援事業を行うLIFULL FaM(東京・千代田)が中心となり推進する。女性の就業率が全都道府県で第1位である福井県の中でも55.1%と高い水準を誇る鯖江市が、働く女性を支える新たな町づくりのかたちとして提案していく。
具体的には、鯖江市が2018年からLIFULL FaMに委託し実施していた「ワークライフバランス改善活動」を引き続き実施するほか、鯖江市内の商店、企業で母親向けの割引サービスを実施していく。
前者では母親向けのキャリアアップ講座や新規事業提案コンテストなどが予定されている。
本取り組みに参画することで政府の掲げる「働き方改革」の一環にもなり、職場環境の改善に中長期的に取り組むことが可能となる。
当日は鯖江市長の牧野百男氏、LIFULL FaMの秋庭麻衣代表取締役が登壇し「女性活躍社会の実現に向けたムーブメントを鯖江から発信し、1つの“ロールモデル”を構築したい」「女性が働きやすいビジョンを掲げている企業は多いが、企業内だけの取り組みは限界がある。そうした企業と女性をつなげられるプロジェクトとなれば」と本プロジェクトへの想いを語った。
また、企業代表としてFrancfranc 代表取締役社長執行役員の髙島郁夫氏、鯖江市の働くお母さん代表として、自身でハンドメイドイベントなどを主催する酒井友季子氏、女性問題に取り組むエッセイストの犬山紙子氏もゲストとして登壇。現在の問題点に触れつつ、本プロジェクトに期待を寄せた。
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