愛媛県は7月3日、主要自転車メーカー8社や広島県、地元自治体、レンタルサイクル事業者2社との連携でE-BIKEのレンタル事業を行い、サイクリングへの関心や観光促進を図るプロジェクト「E-BIKEアクションしまなみ」の発表会を都内で開いた。
7月14日から1年間、しまなみ海道にてE-BIKEレンタルの実証実験を行う。
今回、自転車メーカー8社(グローブライド、ジャイアント、パナソニックサイクルテック、プロト、BESV JAPAN、ボッシュ、ミヤタサイクル、ヤマハ発動機)や広島県、今治市、尾道市、レンタルサイクル事業者2社(今治市サイクリングターミナルサンライズ糸山、しまなみジャパン)の協賛により、38台のE-BIKE設置、充電スポットの配備が実現した。
E-BIKEとは、電動アシスト機能がついたスポーツタイプの自転車のこと。普段運動習慣のない人でも、長距離や坂道を楽に移動することができる。
広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ全長約60kmの道「しまなみ海道」は日本唯一のサイクリング国際大会「サイクリングしまなみ」が開かれるなど、自転車コースとしての人気が高い。世界からの評価も高く、米CNNテレビ旅行情報サイトで「世界で最もすばらしい7つの自転車道」のひとつとしても紹介された。現在しまなみ海道で実施しているレンタルサイクルも、利用者は年々増加傾向にある。
当日は愛媛県の神野一仁副知事が登壇し、「このプロジェクトを通して、サイクリング経験のない方にも自転車の魅力を知っていただく機会にしたい。自転車文化浸透のひとつのモデルとして全国に先駆けたものになるのでは」と本プロジェクトへの期待を語った。
他にも、サイクリングだからこそ味わえる、しまなみの観光スポットをまとめたガイドブックの配布や、ガイド付きのサイクリングツアーも実施し、観光客への魅力発信に力をいれていく。
このプロジェクトを皮切りに、他地域への波及も視野にいれている。当日登壇した各協賛企業、団体らも「最終的には瀬戸内、四国、そして全国区に自転車文化を広げていきたい」と抱負を語った。
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