博報堂生活総合研究所は10月29日、15~69歳の男女(有効回答数は1008)を対象に行った「2020年ヒット予想」アンケートの調査結果ならびに分析レポートを発表した。
調査は9月27日~10月1日の期間中、今年、世間の耳目を集めたと思われる80の項目を対象に、「2020年以降も話題になりそうか」を聞いたもの。レポートでは「そう思う」「ややそう思う」「そう思わない」の3択の回答結果をポイント化し、ランキング形式にしてまとめている。集計の結果、トップ3は上から「東京2020オリンピック・パラリンピック」「ドライブレコーダー」「キャッシュレス決済」となった。
同研究所は結果について、「2020年ヒット予想に共通するキーワードは『変化本番』。ランキング上位に入った3項目に加え、5GやIoT、AIの実用化など、社会全体に大きな変化をもたらす事象や最新技術の実装が本番を迎える年。いよいよ現実のものとなり始めた『変化』に対し、向き合う商品やサービスに生活者の注目が集まっている」と分析している。
また、男女別・年代別でのランキング結果も発表。男女別の特徴として、「5G」(6位)、「ドローン」(10位)など技術関連が上位を占めた男性に対し、女性は「熱中症対策商品」(7位)、「テイクアウト」(9位)など暮らしに身近な項目がランクインする傾向にあった。性年代別では、10代、20代の男性で「VR(仮想現実)」、10代女性限定で「フリマアプリ」「インスタ映え」がトップ10入りしている。
アンケートでは「2020年ヒット予想」と合わせて、今年のヒット項目も調査。「タピオカ(台湾文化)」が1位となったことから同研究所は、「街角での行列や店舗の増加を通して、『広がりが目に見える』ヒットが上位となった」と結果をまとめている。
■「2020ヒット予想」ランキング(全体)
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