Wieden + Kennedy ブランドの声を見つけ出し世の中とコネクションする【NY視察研修2019レポート】

宣伝会議では、2019年9月22日から8日間の日程で、米・ニューヨーク視察研修「Business Creation Lab. 2019 in New York」を開催。視察では、世界最大級のマーケティングカンファレンス「Advertising Week NY」への参加のほか、米国の第一線のマーケティング・広告・テクノロジー企業など6社の視察とディスカッションを行った。本レポートでは、視察から見えた世界最先端の広告・メディアビジネスのトレンドを紹介する。

※本記事では、同内容を日本語と英語で掲載しています。

Ad Ageが発表する「Agency A-List」で2019年にAgency of the Yearに選ばれたWieden+Kennedy。彼らがつくり出す社会を動かすクリエイティビティの源泉について、同社PR SpecialistのSanam Shah氏とStrategistのBrian Ritter氏に聞いた。

Sanam Shah氏とBrian Ritter氏。

私たちは「バカなことを真剣にする」というモットーを掲げ、仕事に取り組んでいます。創業者の言葉にも「No assholes」があり、遊び心を大切にしているのです。このような文化があるからこそ、37年にわたり独立系広告会社としての立場を維持できているのかもしれません。

そして、私たちの制作した作品には共通して「カオス」があります。この「カオス」がいちばん面白く、世の中を動かす作品を生む原動力になっています。

制作プロセスとして、はじめにリサーチを徹底的に行います。会社について、業種・業界について、立ちはだかるビジネスチャレンジ、私たちが求められていること、私たちがしなくてよいことなどへの理解を深めます。それをもとに、Wieden +Kennedyがやりたいことと、クライアントがやりたいことを組み合わせるのです。こうして導き出した作品の理想像が、目標・ゴールの指標となり、これらを達成するために計画を立てていきます。

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