日本IR協議会は11月19日、2020年度「IR優良企業賞」の結果を発表した。最高賞となる「IR優良企業大賞」は、ソニー、ダイキン工業、丸井グループが選ばれた。同賞はIRに積極的に取り組み、優れた成果をあげた企業を表彰するもの。今回で25回目を迎える。応募企業数は284社だった。
選定理由について、ソニーはIR DayやESG説明会などのイベントや経営層とのミーティングを開催しており「これらの設定も的確で、毎年改善に努めている」などと評価された。
ダイキン工業はコロナ下で開催した決算説明会で、危機対応や収束後を見据えた事業戦略を説明したのを受け「先行き不透明な状況の中で業績予想を開示し、早めにネガティブ情報を伝えようとする姿勢がみられる」という点などが選定の決め手となった。
丸井グループも事業構造を小売から金融主体にシフトさせる中、「アフターコロナの事業コンセプトを打ち出して投資家とのコミュニケーションを深めている」という点などが評価された。
今回はコロナ下におけるIR活動の評価軸として、「業績見通しの開示が難しいなかでも、新型コロナウイルス感染拡大の影響やリスク情報などをできるだけ早く、適切に開示する取り組み」「いわゆる“新しい生活様式”の導入に伴い、開示や対話の仕組みを工夫して、中身を充実させる取り組み」「先行きの見通しが難しいなか、リスクの認識を早めに示し、対応していることを示す取り組み」といった視点からも、企業の選定が行われた。
その他の入賞企業は以下の通り。
【IR優良企業賞】
小松製作所
J.フロント リテイリング
中外製薬(初受賞)
日本電信電話
日立製作所
ミネベアミツミ
【IR優良企業特別賞】
エフピコ(初受賞)
花王
不二製油グループ本社
【IR優良企業奨励賞】
オイシックス・ラ・大地(初受賞)
鴻池運輸(初受賞)
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