サッポロビールとファミリーマートは、共同で開発したビール「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」について、2月2日に発売することを決定した。
同商品は、パッケージデザインが、正しくは「LAGER」とすべきところを「LAGAR」と誤表記されていたことから、発売を中止するとしていた。 成分・表示などには問題ないという。 中止の発表後、「無駄にしない方法はないか?」「廃棄しないでほしい」といった意見が寄せられていた。商品の取り扱いを心配する声を受け、発売中止の決定を取り消すことにしたという。一転して発売決定となったことを、メディア各社が取り上げている。
ステークホルダーからの期待や評価に耳を傾ける「広聴」は、広報活動において重要な要素だ。トラブル発生時の影響を、最小限に抑え、迅速に対応するための指針にもなる。今回の、発売中止の発表からの方針転換は、広聴が機能しているとも言える。
また「食品ロス」問題に関心が高まっていることも伺えるケースとなった。SDGsへの注目が集まり、社会的な課題にどう向き合うかは、企業の姿勢が問われるが、今後は、トラブル対応時の判断にも、社会的な視点が必要となっていきそうだ。
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