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新規事業で始めたプログラミングスクールの成長に、マーケティングを活かす

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キャッチネットワークは愛知県刈谷市、安城市、高浜市、知立市、碧南市、西尾市にテレビ、インターネット、電話サービスなどを提供する地域密着のケーブルテレビ局だ。
今回は同社が新規事業として始めた子ども向けプログラミングスクール「KATCH eSchool」責任者の竹内氏に、「第29期 マーケティング実践講座」受講のきっかけと修了後の成果を聞いた。

キャッチネットワーク
マーケット創造本部 新事業開発課
竹内氏

——プログラミングスクールを立ち上げるまでのキャリアを教えてください。

入社して3年間は、技術本部に所属しインターネットエンジニアとして、サーバーなどの構築・メンテナンスや地域のITサービス・ソリューションを担当しました。

2018年に新事業室が立ち上がり、兼任で所属することになりました。この時に、学生時代から好きだった教えることをビジネスにした新規事業ができないか、と考えるようになりました。

プログラミングが学校の授業で必修化されただけでなく、プログラミングを通して身につけられる論理的思考力などのスキルは、子どもたちが将来大人になった時に、直面する課題を解決する力になり、キャッチネットワークがミッションとして掲げる地域の活性化に貢献する人材育成につながると考えたからです。

その後計画をまとめ、2019年10月にプログラミングスクールを立ち上げました。

——講座を受講したきっかけを教えてください。

プログラミングスクールの立ち上げにあたって、会場探しからカリキュラム作成、集客のチラシ作り、運営、講師までを担当してきましたが、マーケティングの経験がないため、生徒さんの獲得などで悩んでいました。

そうした時期にコロナ禍となり、緊急事態宣言によって教室での授業ができなくなりました。

この間、時間の余裕ができたため、様々な集客手法を試してみたのですが、思ったようにはお申し込みをいただくことができませんでした。

そこで、改めてマーケティングの基礎知識を身に付けたいと考えました。

当社には宣伝会議の講座を受講している者が複数いましたので、その紹介で受講を決めました。

——講座で学んで印象的だったことを教えて下さい。

「ドリルを売るには穴を売れ」という有名な例えがありますが、「自社が何を売っているのかきちんと整理する」ことの大切さに気づきました。また、消費者が潜在的に考えていること(=インサイト)をしっかり考慮することの重要性も知りました。売り手目線で訴求をしていけないことも学んだことです。

プログラミングスクールのカリキュラムはしっかり作った自信があるのですが、スクールに通う本質的な価値は何なのか、どのように伝えるべきなのか、まで考えきれていなかったことに気付きました。

また、全10回の講義を通して楽しく受講できたことも大きかったです。特に最後に3回続いたグループワークは楽しく取り組めました。普段は少人数で仕事をすることが多いこともあって、他社でマーケティングをされているメンバーの皆さんとディスカッションしながらワークができたからです。

——学びを実践したことはありましたか?

スクールにお子さまを通わせる保護者が求めている本質的な価値が自分の想定と違っていたことを発見しました。そして、その価値をもとにして告知で訴求する内容を変えました。

それに気付くことができたのは、講座の学びを生かして、保護者の皆さまが本当は何を求めているかを知るために、あらためてお話を伺うようにしたことがきっかけでした。

私が当初考えていたスクールのメリットは「論理的思考力・課題解決力を楽しく学ぶことができる」だったのですが、保護者の皆さまはそれらに加え、「学校では身につかないけれど、社会ですぐ必要とされるコミュニケーション力やプレゼンテーション力を磨いてもらいたい」と願っておられ、そこにKATCH eSchoolの価値を見出してくださっていたことに気づきました。

こうした気づきから、授業の後には生徒の皆さんに学習成果を発表してもらい、伝える力を磨いていることを中心訴求することにしました。
加えて、当社がケーブルテレビの事業を行っていることもあり、年に1度、子供たちのプログラミングの成果を自分でプレゼンテーションしてもらう番組を作成しました。

そうすると、スクールに通う前と比べて半年から1年で、確かにお子さまのコミュニケーション力やプレゼンテーション力が成長している実感が得られるようになりました。

保護者の皆さまにもお子さまの発表を見ていただいたうえで、もう一度インタビューをしました。「生活の中でも、問題に対してどう解決するか自ら考え、順序立てて説明できるようになった」「人前立つことが苦手だったが堂々と発言できるようになった」「私よりも子供の方が発表が上手になっていました」という声を聞くことができました。

こうしたことを受け、スクールの募集に関する訴求内容を変えるようにしました。チラシやWebサイトなどで、コミュニケーション力とプレゼンテーション力が高まること、そしてプログラミングを学ぶことは楽しいことが、受け手目線で伝わる内容を中心に刷新しました。

その結果、半年で生徒数が3.3倍、説明会からのお申込み率も3倍になりました。

以前はプログラミングが楽しそうだから通ってみようとお申し込みをいただいた方が大半でしたが、今では将来のために必要なスキルを身につけるために通うのだと、より深く価値に納得いただき、お申込みをいただくことが増えました。

訴求する内容を変えたスクール生の募集情報

——新しいメンバーを早速講座に派遣いただきました。

私自身、もっと早く受講して、苦労する前にマーケティングの基礎を身につけたかったと思いました。

そこで、4月に異動してきたメンバーが同じ思いをしないように、21年6月に開講した第33期を早速受講してもらいました。

また、これは私の考えになってしまいますが、営業の方などマーケティング職でない方もこの講座を受けて欲しいと感じました。なぜなら、営業でお客さまに買っていただいている本質的な価値が何なのかを明確に考えられるようになることで、営業数値の達成などに間違いなく役立つと感じたからです。

——今後の抱負を教えてください。

初めて新規事業の立ち上げを行ったのですが、自分はゼロからイチを作るのが好きなのだと実感しました。そのため、次の新規事業の立ち上げにもチャレンジして、事業を通して地域の活性化に貢献していきたいです。

まずは次のチャレンジを行うためにも、現在のメンバーが「KATCH eSchool」の事業を発展されられるような育成をしていきたいです。

そうすることで、スクールから多くの生徒を輩出し、卒業生が愛知の地域を盛り上げ、活性化する人材に育ってゆく循環を残していきたいです。事業をしっかり軌道に乗せることができるように、マーケティングとPRのスキルをいっそう身に付けたいとも思います。

マーケティングの実践スキルを体系的に習得するため、竹内氏が受講した講座は……
オンライン開講 マーケティング実践講座でした
 

宣伝会議のマーケティング実践講座は2021年で18年目、33期で3,450名以上の修了生を輩出。
人気の秘密は、現場最前線の講師陣がサポートするグループ演習。
実務の領域に迫るリアルな課題に取り組む中で、マーケティングへの理解を一層深めることができます。

 

<次回の開催日程 〔オンライン開講〕>

■講義日程

第34期 2021年9月6日(月)開催

■受講定員
50名を予定
 

詳細はこちら

 
お問い合わせ
株式会社宣伝会議 教育事業部
MAIL:
info-educ@sendenkaigi.co.jp