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「セガ」の屋号が「GiGO」に 池袋の有名店に起源、新創業へ

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GENDA GiGO Entertainment(ジェンダギーゴエンタテインメント)は1月28日、「セガ」ブランドで運営してきたアミューズメント施設の屋号を、従来の「SEGA(セガ)」から「GiGO(ギーゴ)」へ順次変更すると発表した。

昨年、閉店した「池袋GiGO」をほうふつとさせるブランド名。ロゴは新たにデザインし直し、歴史と「新創業」(ジェンダギーゴ社)の調和を図る。同日付で、社名も従来のGENDA SEGA Entertainment(ジェンダセガエンタテインメント)から改称した。

「GiGO」の新ロゴ

ジェンダギーゴエンタテインメントは、親会社のジェンダが2020年12月30日付で株式85.1%を取得した、セガ エンタテインメントが前身。社名は同日から「ジェンダセガエンタテインメント」となった。ジェンダは残りの株式14.9%を1月28日に取得、ジェンダセガが100%子会社となったのを機に、ブランド名「GiGO」への変更に踏み切った。

「GiGO」はいまから約30年前の1993年10月、セガ・エンタープライゼス(当時)がオープンしたゲームセンター「池袋GiGO」にルーツを持つ。特に格闘ゲームファンなどには認知度が高い店舗だったが、昨年9月、惜しまれながらの閉店となった。

「池袋GiGO」は2013年に「セガ池袋GiGO」としてリニューアル。21年9月に閉店したが、翌月に向かいのビルに「セガ池袋」がオープンしている

ジェンダギーゴエンタテインメントは翌10月、同店舗の向かいに「セガ池袋」を改めてオープン。「GiGO」への切り替えはことし3月から、約1年半をかけて実施する。「セガ池袋」の店名がいつ変わるかは未定。ジェンダギーゴ社の広報担当者は「決まったタイミングでお知らせしたい」と話す。同社の運営店舗数は20年末時点で約200店舗。

警察庁の統計では、2021年末時点の全国のゲームセンター営業所数は3931件で、前年より91件減少した(『令和2年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について』)。大規模化が進んでおり、設置台数101台以上のゲームセンターは同比3件減の1342件でほぼ横ばい。

市場全体では17年6月の改正風営法施行を受け、19年度までV字回復が続いていたが、新型コロナの拡大で、急ブレーキを踏まされた格好。旧セガ エンタテインメントも20年3月期は9億1500万円の純損失を計上し、21年3月期第1四半期時点でも稼働低下によって大幅な損失を出していた。

ジェンダギーゴは「世界規模のパンデミック下で、リアルな体験への渇望が高まっている。GiGOは『Get into the Gaming Oasis(ゲームのオアシスに飛び込め!)』の意で、リアルなエンターテインメントで人々の渇望を満たすオアシスであり続ける、という決意の表れ。この新しいブランドで『新創業』をスタートしたい」としている。