東京都は6月29日、「育児休業(育休)」の新しい愛称を「育業」に設定したと発表した。「育児休業」の「休む」イメージを一新する目的で公募していた愛称案の中から選考した。
【関連記事】「育児休業」のイメージ刷新へ 東京都が愛称募集
同日に開催した「育休取得応援サミット」で発表した。男女を問わず「育業」を取得しやすい社会に向けて、新愛称を広めていく意向を示した。
職場の理解が得づらいことやキャリア形成の不安などから、育児休業の取得をためらう声は少なくない。都は「育児休業」を「仕事を休む期間」と捉えるのではなく、「社会の宝である子どもを育む期間」と考えるマインドチェンジが必要だとして、主催する「こどもスマイルムーブメント」の活動の一環として、「育児休業」のイメージを刷新する愛称が必要と考えた。
都庁で開催されたサミットには、小池百合子都知事のほか、選考委員であるサイボウズの青野慶久社長やワーク・ライフバランスの小室淑恵社長、タレントの杉浦太陽氏らが参加。こどもスマイルムーブメント公式YouTubeチャンネルにてライブ配信を行った。
愛称の応募総数は8825件。このほかに候補として、「育児シフト」「育児出向」「育児留学」「子育てワーク」「はぐくミッション」「はぐくみらい期間」「未来育活(みらいくかつ)」といった応募があったという。
小池都知事は「育業」が選ばれた理由として、「育児は未来を担う子どもを育てる、大切で尊い仕事。『業』という言葉には、仕事という意味のほかに努力して成し遂げるという意味もある。また職場での業務にはチームワークが重要であるように、育児には周囲の協力が不可欠。皆で協力し合うという思いが込められている。“育児のために仕事を休む”ということではなく、“大事な仕事である育児に取り組む”といったマインドチェンジを進めていきましょう」とコメントした。
都では「育業」を応援する企業・団体を募集するほか、都が作成するロゴマークを効果的に活用し、愛称の普及・浸透につながるキャンペーン・イベント等を実施する事業者を募集するとしている。
新着CM
-
販売促進
ファンタジー好きに訴求するグミ カンロ、空想の果実をイメージした新商品
-
AD
宣伝会議
【広報部対象】旭化成のグローバル社内イベント成功事例を紹介
-
販売促進
横須賀市、メタバースで観光誘致 AIアバターの実証も開始
-
AD
マーケティング
何をどう言うかよりも、どんな感情を動かしたいか―セブン銀行グループ
-
コラム
サムライマックのCMに「ありがとう」と言いたい(遠山大輔)【前編】
-
クリエイティブ (コラム)
アイデアが苦し紛れにくっつく瞬間がある――「KINCHO」ラジオCM制作の裏側
-
AD
特集
成長企業の人材戦略
-
販売促進
ベビー用品の速達デリバリー 日本トイザらス、30分以内におむつやミルクを配達
-
販売促進
「認知獲得」「販促」の両方使えるリテールメディア特性がメーカーの混乱を招く