楽天モバイルが7月1日、料金プランから「0円」を廃止するのに伴い、利用者の3分の1以上が他社へ乗り換えたり、解約したりする意向を持つことがわかった。MMD研究所が6月30日に発表した。楽天モバイル(MNO)の契約件数は22年3月時点で568万件。
楽天モバイルは自社の通信回線を提供する「Rakuten UN-LIMIT」で、月間データ利用量が1ギガバイトまでの月は、1回線目の月額料金を「0円」としていた。7月1日からは3ギガバイトまでの月間データ利用量で月額980円(税込1078円)となる。新プランを発表したのは5月13日。
MMD研究所が6月10〜13日にかけて調査した。「Rakuten UN-LIMIT」をメインに利用する1872人のうち、29.0%が「ほかの通信会社への乗り換えを検討している」、5.7%が「解約を検討している」と答えた。補助的に使うサブ利用者(432人)では、乗り換え検討が32.7%、解約検討が32.6%だった。
Rakuten UN-LIMITメイン利用者で、従来プランの「0円」に該当する月間データ利用量1ギガバイトの人は48.9%。サブ利用者では62.8%に上った。
乗り換え先として検討しているは、メイン利用者、サブ利用者ともにKDDIの「povo(ポヴォ)」だった。メイン利用者の36.8%、サブ利用者の44.0%が同サービスを挙げた。「povo」は21年9月に始めた料金プラン「2.0」で、基本料0円を打ち出している。
総務省の統計によると、携帯電話各社が打ち出した格安の料金プラン契約数は、22年5月末時点で約4050万件。一般利用者向けの契約数の約27%を占める。契約数は21年5月から約2.6倍と急伸した。
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