オンラインで中高生にヒアリング
コクヨは1月24日、分厚い本でも安定して開いた状態を保持できる「本に寄り添う文鎮」の全国販売を開始する。開いた本に沿った形状で、分厚い本でも安定して開いたままにできる。2022年に300本の数量限定販売したところ1カ月で完売。中高生を中心に大きな反響があったため、本格的な生産体制を整えた。再発売の真鍮製(税抜5000円)のほか、追加ラインアップの鉄製(税抜2000円)も2月28日に発売する。真鍮製は年間2000本、鉄製は年間2万4000本の販売を見込む。
同社が運営する中高生向けの口コミ共有アプリ「meeket!(ミーケット)」で、参考書を開いたままの状態にできる道具のニーズが高いことが判明し、今回の企画がスタートした。オンラインで中高生30人にヒアリングや座談会を行った結果、参考書の保持にクリップを使っている学生が多いが、ページを開くたびに挟み直す作業を手間に感じていることが分かった。開発過程では中高生を同社のオフィスに招待し、使い心地を直接確かめてもらったこともあった。
より多くの顧客が購入できるように、リーズナブルな鉄製もラインナップ。全国販売に向けてインスタグラムで情報発信を行っている。今回の企画について同社は「ユーザーの声を元に企画したことや、直感的に使い方が分かる形状と商品名が反響につながった」と話し、今後の商品開発に生かす考えを示した。
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