インテージホールディングス（HD）は4月22日、NTTドコモとの合弁会社「ドコモ・インサイトマーケティング」を完全子会社化すると発表した。インテージHDは2023年10月にNTTドコモ傘下に入っている。インテージHDの完全子会社とすることで、意思決定速度や事業効率を高める。譲渡価額は未定。
6月に取得株式数を決定
NTTドコモはドコモ・インサイトマーケティングの普通株式を1万9380株（51％）、インテージHDは1万8620株（49％）持つ。ドコモ・インサイトマーケティングがNTTドコモの持つ株式の一部を自己株式として取得した上で、インテージHDがドコモから残りの株を取得する。
自己株式の取得数は、ドコモ・インサイトマーケティングの2024年3月期の決算を踏まえ、6月に決定する。インテージHDはドコモから1株あたり24万368円で取得する予定。
ドコモ・インサイトマーケティングは2012年4月に設立。インテージHD傘下のインテージは、携帯電話の位置情報などのビッグデータを活用した人口統計「モバイル空間統計」や、データマネジメントプラットフォーム「di-PiNK（ディーアイピンク）」といったサービス販売、ドコモの共通ポイント会員をパネルとしたアンケート調査モニターの提供などを行っている。
ドコモ・インサイトマーケティングの2023年3月期の売上高は、前年度比1.0％増の59億3700万円。営業利益は同比18.2％減の6億7700万円。資本剰余金は9億5000万円、利益剰余金は26億3677万円。
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