モスがステークホルダーの誇りをくすぐる、3つの差別化ポイント

私は現在、「モスバーガー」を展開するモスフードサービスで、社長室長という立場で、秘書、広報、IR、サステナビリティなどの業務を統括しています。広報には2008年から携わっていて、自身のキャリアでは最も長い職種となりました。

本コラムでは、個人株主にいかに企業のファンになっていただくかをテーマに、当社の現在進行形の取り組みを紹介していきたいと思います。第1回の今回は、株主に限定せず、当社とステークホルダーとの関わりについてご紹介します。

創業者の考えを軸にした不変の価値観「モスの心」

当社は1972年の1号店オープン以来、創業者である故・櫻田慧氏の考えを大切にして企業経営を行っています。2016年にそれまでいくつかあった創業者の想いを再整理・体系化し、4つの言葉からなる「ピラミッド型」の経営方針を定めました。

これは、当社が企業として掲げるものであると同時に、当社グループで働くすべての人が大切にする不変の価値観「モスの心」と定義づけ、理念に重きを置いた経営を推進しています。

グラフィック モスフードサービスが掲げる経営方針

モスフードサービスが掲げる経営方針。(出典:モスフードサービス)

当社では、この「モスの心」をベースに、自社の差別化ポイントを「おいしさ」「地域密着」「世の中の新」と定義づけています。広報の発信においては、この3つのポイントと、それを支えるステークホルダー、さらには社会的な意義など、関係者すべてを巻き込み、企業の人格を伝えることを心掛けています。

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金田泰明(モスフードサービス 執行役員 社長室長)
金田泰明(モスフードサービス 執行役員 社長室長)

1997年入社。直営部、新規事業部、営業部を経て2008年より社長室へ。社長室では、主に広報IRを担当し、2020年より現職。現在は広報IRに加え、サステナ、秘書を統括。現在、モス初のドリンク専門店のプロジェクト責任者も務め、自社特有のバリューチェーンを活用し、健康やエシカルに特化した「Stand by Mos」をこの8月に東武東上線池袋駅構内に新規出店。規格外野菜を積極活用し、年間の食品ロス廃棄量4.6トンを見込む。

金田泰明(モスフードサービス 執行役員 社長室長)

1997年入社。直営部、新規事業部、営業部を経て2008年より社長室へ。社長室では、主に広報IRを担当し、2020年より現職。現在は広報IRに加え、サステナ、秘書を統括。現在、モス初のドリンク専門店のプロジェクト責任者も務め、自社特有のバリューチェーンを活用し、健康やエシカルに特化した「Stand by Mos」をこの8月に東武東上線池袋駅構内に新規出店。規格外野菜を積極活用し、年間の食品ロス廃棄量4.6トンを見込む。

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