雑誌『販促会議』の連載「今月のモバイル/アプリケーション」。今回は、オープンハートアドバタイジングが提供する「GO近所」について同社に取材した。
『販促会議2月号』の連載 今月のモバイル/アプリケーションより
事例名:オープンハートアドバタイジング「GO近所」
最小で200メートル四方のエリアに限定し、情報発信できるアプリ「GO近所」のサービスが東海エリアと神奈川県小田原市でスタートした。配信料は通数に応じて有料(500通単位で配信料は1件2.5円)。この無料アプリ「GO近所」はオープンハートアドバタイジングが、企画・運営を行っている。
同アプリは、きわめて狭いエリアに対して情報発信できることが最大の特徴。スーパーの特売やタイムセール、商店街のイベントから行政レベルの情報までを、エリアを区切った特定のターゲットに向けて配信することができる。日時や通数は自由に設定でき、1日(1回)200通まではエリアを指定しても無料で利用が可能。
同社 代表取締役の布施真人氏は、同アプリを「いわば誰もが活用できるチラシや回覧板のようなもの」と話す。「例えば、パン屋さんが熱々の食パンが焼き上がったことを伝えたり、フラワーショップが今朝、生花市場から届いた花の種類を報告したりする店舗からの情報発信のほか、『猫がいなくなったので探して欲しい』など、個人の利用も可能です」(布施氏)。
同アプリを利用できる端末は、PC、スマートフォン、タブレット端末の3種類。アプリは同社のウェブサイト、App Store、Android Marketから無料でダウンロードすることができる。テレビCMの放映も始め、現在のユーザーは約5000人。運営は各エリアでファシリテーターを募集し、各地域で行うスタイル。地域に根ざした情報を収集するため、地元に詳しく、コミュニティ・ビジネスに関心の高い人を立て、商店や行政などと協力して情報を配信していく。
小田原では、2011年11月に行われた「城下町おだわらツーデーマーチ」および「農業祭り」でGO近所が活用された。コース周辺の見所や地域のおすすめ、農産物の即売や、出展ブースなどの情報を配信した。 東海エリアでは名古屋で11年11月末に開催された、日本最大級のフリーマーケット「マンモスフリーマーケット Autumn2011」で導入。出展者の一押しアイテムやイベント、渋滞情報などを会場内限定で配信した。
布施氏は「『今ここでやっていること』『これから街で起こること』を、必要としている人に届けるべく、本サービスを開始しました。今後は、関東をはじめ、全国へも配信サービスを拡大できるよう準備を進めていきます」と、これからの展開について話している。
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