大谷翔平はなぜ“ぼかして”写されたのか?母の日広告でJALが選んだ“語らない”演出とは

日本航空は5月11日の「母の日」に合わせて、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手を起用した広告を展開している。故郷・岩手県の県紙「岩手日報」(11日付)のほか、同県の花巻駅、いわて花巻空港、水沢駅では同日から17日までの7日間、ポスターを掲出中だ。

ビジュアルには、ドジャースのユニフォームを着た大谷選手が、まるで母が目の前にいるかのように、一輪の真っ赤なカーネーションを差し出す姿を採用した。カーネーションに焦点を当て、大谷の姿は背景としてぼかされている。そこに添えられたのは「やっぱり、他の言葉が見つかりません。お母さん、ありがとう。」という、言葉数を抑えた簡素なメッセージだ。

イメージ 「母の日」当日に岩手日報に掲載された広告

「母の日」当日に岩手日報に掲載された広告

演出意図について、日本航空クリエイティブディレクター・真下淳氏は「カーネーションにピントを合わせることで『ありがとう』という気持ちを象徴的に表現しています」と語る。さらに「少し照れくさそうでしたが、まるで本当のお母さんに差し出すような、はにかんだ笑顔の一瞬」を捉えたカットもこだわりだ。

また、同社マーケティングコミュニケーション部の小山拓巳氏は、「すべての子どもが親に感謝を伝える象徴として、大谷選手は最適だと考えました」と、起用の背景を説明する。

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