限界への挑戦 「進化は終わった」電動歯ブラシに革新 パナソニック「ドルツ」8年ぶり刷新

「歯間ケア」ニーズに応える進化

パナソニックは、音波電動ハブラシ「ドルツ」を8年ぶりにフルモデルチェンジし、9月上旬に発売する。「W音波振動ハブラシ スマート」(EW-DT88)は、「歯間フィットブラシ」と「W音波振動」の組み合わせにより、歯間の歯垢除去力を同社比で200%まで高めた。40年以上にわたって取り組んできた「歯周ケア」の研究成果と、歯ブラシのみならず電動シェーバーなどで培ったモーター技術を融合させた技術の集大成として、これ以上の磨き性能の進化は難しいとされてきた電動歯ブラシの限界に挑む。

写真 光の色で正しい磨き方を伝える機能も搭載した音波電動ハブラシ「ドルツ」

光の色で正しい磨き方を伝える機能も搭載

価格はオープンで、市場想定価格は税込約4万8500円。月産台数は1250台を予定している。同日発売の「EW-DP58」は3万5600円前後、「EW-DP38」は2万6700円前後となっている。

日本では高齢化が進み、「健康寿命の延伸」が社会的課題として注目されている。こうした中、厚生労働省の「スマート・ライフ・プロジェクト」などを背景に、オーラルケアの重要性が高まっている。富士経済の調査によれば、オーラルケア市場は2022年時点で約3765億円の規模があり、2030年には4408億円まで成長すると見込まれている。

日常的なセルフケアも重要視されており、厚生労働省の歯科疾患実態調査によると、オーラルケアへの意識向上に伴って歯間ケアの実施率も上昇。2016年度には約3割だった実施率が、2022年度には約5割にまで伸びている。

一方で、電動歯ブラシの磨き性能については「到達点に達した」との見方もあった。歯面や歯周ポケットのケアは十分とされる中、パナソニックは「歯間」に着目。同社が2024年12月に実施したインターネット調査では、電動ハブラシの購入時に「歯間がよく磨けること」を重視する声が多く寄せられた。

こうしたニーズを背景に、8年ぶりのフルモデルチェンジによって、歯間の歯垢除去力を大幅に強化した新製品が誕生した。

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