「売れない商品」からの再生 終売危機を乗り越えたカルビー「フルグラボール」の一手

森永製菓とのコラボ商品も発売

終売の危機から一転、商品名の変更によって復活の道を切り開いたのはカルビーの「フルグラボール」だ。同社の定番シリアルブランド「フルグラ」を一口サイズのボール状にしたお菓子で、2020年に「カルビッツ」の名称で発売。当初は売れ行きが好調だったが、徐々に右肩下がりの傾向が続いた。その後、名称やパッケージのリニューアルなど試行錯誤を重ね、2024年度からは回復基調に転換した。現在はさらなる認知拡大を目指しており、8月25日には「森永ミルクキャラメル」とのコラボ商品を発売する。

名称変更の効果で終売の危機を乗り越えた「フルグラボール」

フルグラは1991年に誕生した。社会進出する女性の健康を応援する目的で開発され、健康素材であるオーツ麦を使用した。日本で初めて朝食用フルーツグラノーラとして市場に投入され、以降は姉妹ブランドの「マイグラ」や甘さを抑えた「ベイクドオーツ」なども展開している。

定期的な新商品の投入や他社とのコラボによって売上を伸ばし、昨年12月にはコロナ禍での特需を上回る過去最高の売上を更新した。直近では米価格の高騰や健康意識の高まりを追い風に成長を続けている。

このフルグラを一口サイズに丸め、個包装タイプのお菓子として販売しているのが「フルグラボール」。空気を含ませながら優しく固める独自製法によってザクザクとした食感を維持し、8種のビタミンなど豊富な栄養素を含むことで、健康意識の高い人でも食べやすいお菓子となっている。

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