「一歩一歩、もう一度」。石川県が能登復興応援動画シリーズのテーマソングに「くるり」を起用した理由

石川県は2024年1月1日に起きた能登半島地震、および奥能登豪雨からの復興の様子を伝えるWeb動画シリーズ「能登は、何度でも立ち上がる。一歩一歩、もう一度。」篇を8月27日より公開している。

【輪島朝市編】能登は、何度でも立ち上がる。一歩一歩、もう一度。

【能登の祭り編】能登は、何度でも立ち上がる。一歩一歩、もう一度。

テーマとしたのは、「能登半島地震から1年半、復興への一歩を踏み出している能登の文化や人々の前を向く姿」。復興に取り組む人、能登に生きる人々に焦点をあてたドキュメンタリーとして、それぞれの篇で90秒バージョンとロングバージョンが制作された。本動画シリーズは、すでに公開されている2篇を含めて、最終的には8篇程度の公開を予定している。

動画の制作を担当した博報堂のクリエイティブディレクター・河西智彦氏は、祖父母と母親が石川県出身。重視したポイントについて、「想いや気持ちを想像して原稿を書いたり、欲しい言葉を無理に引き出そうとしないこと。被災者の気持ちや想いはひとりひとり異なることを東日本大震災の動画制作から学んだ。その経験からあえてその瞬間の想いや考えをドキュメンタリーで記録して動画にした」と話している。

また動画制作の意図について、石川県は、「令和6年能登半島地震、奥能登豪雨の風化を防止するため、制作した動画はYouTube広告などを通じて、三大都市圏など全国に発信し、応援の輪を広げていきたいと考えている」とコメントしている。

動画に使用している楽曲は、「くるり」が2011年に発表した『奇跡』。YouTube公式でのべ600万回以上再生されているこの楽曲を起用した背景には、「くるり」のボーカルの岸田さんが、震災直後、観光客が激減した金沢を訪れ、予定を延長して滞在し、楽器を金沢で購入するなどの応援をしたというエピソードがXに投稿されていたことがあるという。曲調、歌詞が今回のテーマに重なっていたこともあり、手紙とともに楽曲提供を依頼した結果、テーマソングとしての起用が決定した。

スタッフリスト

企画制作 博報堂、北陸博報堂、博報堂プロダクツ
CD+企画+C 河西智彦
AD 中島淳志
CPr 藤田桂太郎、宝住誠大
Pr 青木大地
PM 山口彩乃、原村憲
もっと見る

演出 野村実
撮影 堀寛明
編集 野村実
音楽 一宮信聡
楽曲 くるり
MA 西岡智
PRプランナー 渡辺理央
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ