成果を出す発注者が知っている、フリーランスの活かし方 ── 複数の顔を持ち、柔軟に動ける「ハイブリッド型」を解説

この連載

では、フリーランスを「スキルや職種」だけで捉えるのではなく、プロジェクトにおける役割や価値創出の仕方に着目した「タイプ分類」で紹介しています。

応援共感型

感性表現型

コンテンツ教育型

ギルド型

インフルエンサー型

と続き、第7回となる今回は「ハイブリッド型」を取り上げます。

イメージ バナー

ハイブリッド型とは?

ハイブリッド型は、単一の領域に収まらず、複数のタイプを兼ね備えているフリーランスです。「デザイナー×マーケター」「エンジニア×営業」「戦略コンサル×プロデューサー」など、複数の顔を持ち、場面に応じて柔軟に役割を切り替えられるのが大きな特徴です。

今回のペルソナはリョウさん(36歳/戦略コンサル×プロデューサー)。起業家としての経験を持ち、マーケターとしての知識も豊富。ある時は新規事業の戦略設計を担い、またある時は現場チームのファシリテーターとして動く。時には企画力で惹きつけ、時には分析力で冷静に課題を解決します。器用で対応力がある一方で、「自分の専門は何か」と問われると答えに迷ってしまう面もあります。

このタイプの強みと提供価値

1. 柔軟な対応力

クライアントの状況やプロジェクトのフェーズに応じて、自分の役割を自在に変えられます。戦略立案を担ったかと思えば、翌週には現場で資料を整え、メンバーをファシリテートする。複数領域にまたがって動けるからこそ、チームに安定感をもたらします。

2. 役割の隙間を埋められる

小規模のチームや立ち上げ期では、本来なら「別の専門家」が必要な領域を臨機応変にカバーできます。例えばリョウさんなら、経営者の議論相手をしながら営業戦略の数値計画まで支援できる。限られたリソースで走る組織にとって、極めて頼もしい存在です。

3. 複数視点の統合

専門が一つの人は、その領域に閉じてしまいがちです。しかしハイブリッド型は、異なる分野を横断してきた経験から「全体を俯瞰してつなげる視点」を持っています。マーケティングと営業、デザインと開発、企画と実務など、本来は分断されやすい領域を結びつけることで、新しい発想や解決策を生み出せます。

発注者が注意すべきポイント

1. 器用貧乏のリスク

「何でもできる」ことが、必ずしも強みになるとは限りません。あらゆる領域に手を出すことで、どれも中途半端に見えてしまうケースもあります。発注者は「今回のプロジェクトではどの役割を主に期待するか」を明確に伝える必要があります。

次のページ
1 2 3
フリーランスの生態系を読み解く ~発注の失敗を防ぐ、“タイプ別”人材の見極め方~
青野 まさみ(フリーランス研究家/マーケティングコンサルタント/風ひらく代表取締役)

1983年福島県生まれ。サイバーエージェント、博報堂グループでデジタルプランナー、ITスタートアップでマーケ部門立ち上げ等を経て、現在は中小企業・個人企業家向けに、ブランド構築・集客&発信戦略を支援。これまで500人を超えるフリーランスと企業のマッチング支援も行う。株式会社風ひらく 代表取締役。著書に『あなたのお客様に刺さるネーミングのヒント』(ぱる出版)。

青野 まさみ(フリーランス研究家/マーケティングコンサルタント/風ひらく代表取締役)

1983年福島県生まれ。サイバーエージェント、博報堂グループでデジタルプランナー、ITスタートアップでマーケ部門立ち上げ等を経て、現在は中小企業・個人企業家向けに、ブランド構築・集客&発信戦略を支援。これまで500人を超えるフリーランスと企業のマッチング支援も行う。株式会社風ひらく 代表取締役。著書に『あなたのお客様に刺さるネーミングのヒント』(ぱる出版)。

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

このコラムを読んだ方におススメのコラム

    タイアップ