『だれでもPRメソッド』は、そもそもPRの本質とは何かという話から、PRの現場で身に着けたノウハウを一つ一つ紐解き、”だれでも”すぐ使える手法を身近な例とともに紹介しています。
これは企業の広報担当だけでなく個人でSNS等を使用し発信している方、自分自身をPRする就活生や私と同じVTuberでもヒントを得られる内容となっています。
マスメディア時代からSNS全盛期時代になった現代、情報を受け取るだけでなく個人で発信をした経験がある人も多いでしょう。
「SNSやっているけど、全然反応をもらえない…」
「負けないものを作っているはずなのに、なぜかあまりユーザーに届かない」
本書ではそんな人へ向け、「どうすれば伝えたいことがスルーされずに伝わるのか?」というテーマの元、展開されています。
特に印象に残ったのは、第2章の目に留めてもらうためのひと工夫として紹介されていた「PR IMPAKT」です。ここでは、第三者がつい見たくなる、話題にしたくなるような発信内容の構成が具体例と共に挙げられています。中には
VTuberである自分が実際に意識していたこと、例えば『思わず考えたくなる問い』といった項目もありました。
本項目では、問いが問いが自分事として捉えてもらえるか、そして、それをきっかけに会話を生みだし相手に反応してもらうことがポイントであるとされています。
この点においてVTuberとしての視点を追加すると、問いに答えてもらうことによって相手との関係の構築ができるだけでなく、相手に反応された分だけSNSの投稿のスコア自体が高まり、よりインプレッションが増えやすくなるという利点もあります。本書に合わせて、各プラットフォームのアルゴリズムと照らし合わせてみるとよりPRに活かせるのではと感じました。
一見すると企業主体の広報をしている方向けの本かと感じられますが、実際には一個人の発信でも活かすことのできる考え方や手法が多数収録されており、インフルエンサーや就活生など自分自身をPRせねばならない人にも意義のある一冊だと思います。


『広報・PRの現場直送 だれでもPRメソッド スルーされない
伝わる情報設計』
著者:電通PRコンサルティング PRX Studio Q
定価:2,200円(本体2000円+税)
強い思いを持って、丁寧に情報を発信しているにもかかわらず、メディアやユーザーに全く伝わっていない。そんな経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか?本書では「どうすれば伝えたいことがスルーされずに伝わるのか?」という観点から、電通PRコンサルティングの若手プランナー陣が現場で実際に使っているスキル・暗黙知をメソッド化し、多くの図解と共に解説。特に広報・PRに携わる人が現場で困ったときにすぐに活用できる、実践的な手法を掲載しています。
また、本書にはハフポスト日本版 泉谷由梨子編集長、note プロデューサー 徳力基彦氏、タレント・子育てインフルエンサー 木下ゆーき氏、ホテルプロデューサー 龍崎翔子氏のインタビューも掲載。事例やインタビューを通して、「どうすれば伝えたいことがスルーされずに伝わるのか?」という観点から、PRの本質的な考え方と実践的なメソッドを紹介します。
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