クラフトビール「COEDO(コエド)」で知られる協同商事(埼玉・川越)は9月24日、東京都三宅島産のパッションフルーツを使った新商品「COEDO soil-ソイル-(Passion Fruit Sour Ale)」を発表した。
三宅島パッションフルーツ生産部会、電通の早期退職者らで構成される「ニューホライズンコレクティブ」と共同開発したもので、10月8日から出荷を開始する。
「COEDO soil-ソイル-(Passion Fruit Sour Ale)」とラベルのイラスト。パッケージはパッションフルーツの酸味、さわやかさ、ジューシーさをイメージしてデザインされた。
2000年の雄山噴火により、全島避難を余儀なくされた歴史を持つ三宅島。およそ5年にわたる避難生活ののち、帰島した島民によって育てられ始めたのがパッションフルーツだ。
火山性土壌と黒潮という島の特性を活かして栽培されるようになったパッションフルーツは「復興の象徴」であるとして、三宅島パッションフルーツ生産部会はブランディングを開始。島民から愛されるブランドを目指して、2024 年に島民や島の小中学校、高校からブランド名を公募した結果、「三宅島パッションフルーツ とろぴか丸」という名称が決定し、2025年8月14日付で団体商標として正式な名称登録が決まった。
今回のCOEDOとのコラボは、「三宅島パッションフルーツ とろぴか丸」という「商品」を通じて、三宅島の「ストーリー」をより広く伝えることを目的として企画されたもの。これまでに菓子類とのコラボはあったものの、ビールとのコラボは初めてのことだという。
「現在、クラフトビール界では従来のビールと異なり、香りを重視する傾向にある。ビールの香りとも相性のいいパッションフルーツを使用することでより香りの広がりが生まれるのではないかと考えました」と協同商事 代表取締役社長 朝霧重治氏は説明する。
本商品は限定2400本販売し、9月25日からCOEDO公式オンラインストアなどにて先行予約受付を開始した。


