LAのスタイルをそのままに エンタメ性重視のブランド体験
――ランディーズドーナツのどのような点に魅力を感じて、日本市場でのローンチを企画されたのでしょうか。
芳賀
:きっかけは、2024年3月の「フランチャイズ・ショー(主催:日本経済新聞社)」でした。展示会でオレンジ色のテイクアウトボックスを見た瞬間、直感的に「すごくかっこいい」と思ったんです。
私は若い頃、ダンスや音楽をやっていて、ロサンゼルスのヒップホップシーンやストリートファッションにすごく影響を受けていました。このビタミンカラーが、30年以上前のエネルギーやオールドスクールなアメリカらしさと重なって、自分の中でフィットしたのだと思います。正直に言うと、最初は「ドーナツが」というより、このパッケージデザインに惚れ込んでライセンスを取得しようと考えました。「このデザインでTシャツなどのグッズを展開したら、かわいいな」と、ブランド展開のイメージも見えていました。
グリット・インターナショナル 代表取締役 芳賀 剛氏。
――展示会での出会いから実際の契約まで、どのような流れだったのでしょうか。
芳賀
:私はドン・キホーテなど量販店を中心に展開するPPIHグループで長く即断即決の文化の中にいたので、儲かるかどうかという計算以前に、商品を見て「これは自分で売りたい」と思ったら、それを交渉して仕入れて販売するというメンタリティが身についていました。この時も、展示会のその場、5分くらいで「これ面白い、やる」と決断して、すぐにLAのオーナーに会いたいと伝えました。そして4月末から5月にかけてオーナーとセッションを重ね、9月末には契約締結しています。
――スイーツ業界は競合ひしめくレッドオーシャン市場です。こうした市場環境の中でも発揮できると考えた独自性をどう設定していますか。
芳賀
:他社さんの研究はそこまでしていない、というのが正直なところです。ただ、ランディーズを調べていく中で分かったのは、単なるドーナツブランドではなく、様々なブランドとのコラボレーションやタイアップを積極的に行っているIPブランドだということでした。ドーナツは主食でもないし、デザートでもない。私の感覚では「ファンフード」「コミュニティフード」、つまりスナック感覚の楽しい食べ物だと思っています。
ランディーズの大きくてポップで可愛いドーナツと、カジュアルなロサンゼルスのイメージをそのまま日本に持ってくれば、お客さまの心にしっかり響くのではないかと考えました。
