博報堂生活総合研究所は11月27日、2026年の景況感などを予想する調査結果をまとめた「2026年生活気分」を発表した。10月に全国の20~69歳男女3900人を対象に調査を実施したもので、今回で11回目となる。
来年の「世の中の景気」予想は、「悪くなる」が45.2%
2025年の「世の中景気」の実感と2026年の「世の中の景気」予想。年代別に見ると、「悪くなる」と回答した割合は、20代が37.4%であるのに対し、60代は49.5%と、年代が上がるにつれてスコアが高くなっている。
今回の調査の結果では、 今年の「世の中の景気」実感は、「悪かった」と回答した割合が57.2%となり、減少傾向を見せていた前回調査(52.0%)から一転し、5.2ポイント増加した。性別でみると、特に女性では、「悪かった」が63.4%と、男性(50.9%)に比べて、10ポイント以上高いスコアを見せている。
また、来年の「世の中の景気」予想は、「悪くなる」が45.2%と、前回(37.7%)より7.5ポイント増加。2015年の調査開始以降の過去最大値を記録した。一方で「良くなる」と回答した割合は1.5%、「変わらない」と回答した割合は7.0%の減少を見せた。
景気が悪くなると考える理由の上位には、「物価上昇の継続・加速」(55.0%)、「良くなる」と思う理由には「希望的観測」(23.5%)が挙げられた。
家計状態の景況感 半数以上が「今年は悪かった」 4割が「来年も悪くなる」
2025年の「自分の家計状態」の実感と2026年の「自分の家計状態」予想。こちらも年代が上がるにつれて、「悪くなる」と回答した人の割合が大きくなっている。
また、「自分の家計状態」についての調査では、2025年の家計状態の実感を「良かった」と回答した割合は11.0%(前回:12.1%)、「悪かった」が48.4%(前回:41.9%)と、前回から悪化した結果に。来年の景況感の予想では、「悪くなる」の回答社が40.3%を占め、2015年の調査開始以降の過去最大値となった。
「来年お金をかけたいもの」1位の「ふだんの食事」は来年の意向が23.1%に対し、「今年お金をかけた」が39.1%と10ポイント以上の差をつけている。
「来年お金をかけたいもの」についての上位は、前回3位だった「ふだんの食事」23.1%で1位に浮上。「旅行」(22.5%)、「貯金」(19.0%)がその後に続いた。
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