産学官連携で生まれた渋谷発の課題啓発ボドゲ
東京都渋谷区が直面する「ゴミ問題」に、一般社団法人の渋谷未来デザインと城西国際大学が共同で取り組んだ成果が形になった。城西国際大学の学生が考案・制作した2作品のボードゲームが、渋谷区での課題を「体験として学ぶ」教材として製品化された。
ハロウィンなどイベント時に一晩で約3.6トンもの大量のゴミが発生する渋谷区では、ゴミ問題を単なる清掃活動の対象とするのではなく、体験を通じて課題意識を深める必要性が高まっている。本取り組みは、城西国際大学メディア学部の星野卓也准教授ゼミナール所属の3年生14人が「渋谷のゴミ問題」をテーマにゼミで企画研究したもので、地域課題を学術的視点と実践的体験で捉え直すことを目的とした。
このプロジェクトには、渋谷区とともに市民・企業・大学など多様な主体が共創する渋谷未来デザインが関わっている。同法人は渋谷区のスマートシティや都市課題解決のプラットフォームとして、産学官連携に基づく取り組みを推進している。
体験を通じてアクティブラーニングできるボドゲ
学生たちは2025年4月にテーマ設定後、5月に実際に渋谷センター街でのゴミ拾い活動に参加し、現場の実情を肌で感じ取った。この体験をもとにアイデアを出し合い、5つの案から2作品を選定。渋谷未来デザインが主催する「SOCIAL INNOVATION WEEK 2025」(10月末開催)や大学祭(11月上旬開催)などでテストプレイを実施し、延べ約100人の参加者からのフィードバックを得て製品化に至った。完成した作品は以下の通り。
■ポイッとカルタ
渋谷区のゴミ問題をテーマにしたカルタ風クイズゲーム。「答え札(ゴミの種類)」を裏返すゲーム設計によりプレイ前後でゴミへの視点が変わる構成となっている。
■ポイ捨ての恐怖(The Fear of Littering)
渋谷区のゴミ分別ルールに基づいた神経衰弱型ゲーム。めくったゴミカードと同じ分別方法のカードを探し、正しく揃えていく。ゴミカードが増えるほど分別作業が困難になるゲーム設計で、ポイ捨て課題を直観的に理解できる。


