※本記事は月刊『宣伝会議』3月号に掲載しています。
SOXAI
設立年 2021年2月
従業員数 23名
事業概要 ヘルスケア・IoT・ウェアラブル等の電子部品/電子機器システムの開発・製造・販売、モバイル/Webアプリの開発・提供、ヘルスケアデータの分析など
SOXAIは、指輪型のIoTデバイス「SOXAI RING(ソクサイ リング)」を自社で設計開発・生産し、販売まで一気通貫で手がける企業だ。主力となるのはBtoCビジネスで、売上の8割以上を占める。商品購入の経路は、自社のECサイトやAmazonなどのオンライン経由が多い。加えてスポーツチームや、健康経営を実践する企業、研究機関などへのBtoBでの販売も行っている。
同社のプロダクトがフォーカスするのは「睡眠」だ。運動や食事と並ぶ健康の三要素でありながら、睡眠は本人が状態を感知しづらいこともあり、これまでデータとして把握されることの少ない領域だった。「よく眠れた気がする」「疲れが残っている」といった主観的な判断に委ねられてきたのだ。
同社取締役副社長の光頼篤樹氏は、「睡眠の現状を把握しないまま、枕を変えてみたり、サプリを試したりしている人は多い」と指摘する。だからこそ、まずは睡眠を計測・可視化することが重要だ、という考えが同社の事業の根幹にある。
この考えの源流となっているのが、渡邉達彦代表の体験だ。渡邉氏は前職でスマートウォッチの研究開発に携わる中で、装着負荷がどうしても高くなってしまうという課題に直面していた。さらに自身が睡眠時無呼吸症候群を患い、治療によって生活が一変したことも大きな影響を与えた。そしてずっと身に着けられ、健康における指標、とりわけこれまで手つかずの睡眠を正確に測れるデバイスを実現したいと考えるようになっていく。その手段が、スマートリングだったのだ。
最新の「SOXAI RING 2」は、幅6.7mmと世界最細(2025年12月時点同社調べ)。継続して装着しやすいように重さは2g台に抑え、充電後は最大14日間継続利用できる仕様だ。「着けていることを忘れて、自然と睡眠データが分析できる」ことを目指している。
スマートウォッチやスマートフォンなど、睡眠を計測する手段はすでに存在する。しかしスマートリングは装着負荷が軽く、かつ測定精度も高い。「血中酸素や脈拍数などを指先で測定する医療機器があるように、指からは精度の高いデータを得やすい」と光頼氏は言う。同社が東京大学、英国 エセックス大学と行った共同研究では、「SOXAI RING」による睡眠ステージ測定が最高水準であることを示した。ハードウェアの装着感とセンシング技術の両面で競争力を高めている点が、同社の優位性と言えるだろう。総合電機メーカーのシャープの技術支援を受け量産体制も整えている。
2025年12月に発売した新モデル「SOXAI RING 2」では、「あなたの眠りを、解き明かす。」をキャッチフレーズにプロモーションを展開。
「マーケティング活動においては、単なるプロモーションの枠にとどまらず、開発担当者と連携しながらプロダクトの価値を最大化することを重視しています」と光頼氏は話す。同社では2025年にマーケティング責任者がジョインし、マーケティング組織の体制整備が進んだ。
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