インバウンド需要にも期待
ファミリーマートは創立45周年記念施策の一環として、人気の「おむすび」カテゴリーのキャンペーン「新生、おむすびJAPAN。」を実施する。通常の約1.5倍のボリュームがある「大きなおむすび」の新商品3種類を3月3日に発売。独自の「ふわうま製法」を採用し、食感などをアップデートした。また、同製法を導入した定番の手巻・直巻おむすび6種類も、期間限定で中具を増量する。期間は3月23日まで。
キャンペーン初週の売上目標は通常販売時の120%、全体では110%を掲げる。3月3日にはアンバサダーの大谷翔平選手を起用した新CMも公開する。
商品本部 デリカ商品部 食品部長の木内智朗氏
昨年2月に大谷選手を「おむすびアンバサダー」に起用して以降、複数のキャンペーンを実施。昨年3月のキャンペーン「おむすび二刀流、解禁。」では、おにぎり専門店「ぼんご」監修の商品などを展開し、初週で300万個を販売した。キャンペーン商品の3週間累計販売数は922万個を突破し、おむすびカテゴリーの販売金額前年比は120%となった。
同年8月の「シンおむすび二刀流、発表。」でも、ぼんご監修の「大きなおむすび」の販売数が100万個を超え、カテゴリー全体の販売金額は前年比120%超。キャンペーン商品の3週間累計の販売数は637万個以上となった。同年11月の「おいしさ、新次元へ。」も、新たに展開した2商品の初週販売数が130万個を突破するなど、いずれも大きな反響があった。
昨年のキャンペーンの勝因について、商品本部 デリカ商品部 食品部長の木内智朗氏は「ふわうま製法だけでは達成できなかった」と語る。大谷選手の高い認知度と活躍が追い風となったと強調。従来、おむすびのメイン客層は40代、50代の男性が中心だったが、大谷選手の起用によって女性客層や若年層にもリーチできたという。
「米騒動」で生まれた新たなニーズ
「大きなおむすび」新商品と、中具を増量する6商品
一方で、おむすびカテゴリーは「令和の米騒動」の影響を大きく受けた。農林水産省によると、2025年産米の相対取引価格・数量は約45%上昇し、平均価格(玄米60キロあたり)も前年度の2万5179円から3万6587円に上昇した。海苔増殖振興会のデータでは「のり」の価格も約34%高騰している。業界全体でおむすび1個あたりの平均単価は上昇傾向にある。

