10代は「MV回して貢献」、60代は「テレビをリアタイ」 世代で分かれる“推し活”行動

ビデオリサーチ内のシンクタンク「ひと研究所」は、全国の15~69歳9112名を対象に実施した「推し活・ファンエンゲージメント調査2026」(調査期間:2026年2月9日~2月12日)の速報結果を発表した。調査開始以来、初めて「推し」がいる人の割合が4割を超えたほか、世代間による活動スタイルの違いが浮き彫りとなっている。

「推し」がいる人は40.9%、全年代で上昇傾向

「推し」の有無に関する質問では、推しがいる・あると回答した人は40.9%に達した。2025年調査と比較してすべての年代で上昇しており、特に20代では2024年比で10.7pt伸長し、約6割(59.7%)に推しがいる結果となった。40~60代の中高年層においても右肩上がりで推移している。

ビデオリサーチ ひと研究所調べ(2026年2月「推し活・ファンエンゲージメント調査2026」)

ビデオリサーチ ひと研究所調べ(2026年2月「推し活・ファンエンゲージメント調査2026」)

自由時間の約3割を費やし、20代の支出が最多

推しがいる人を対象とした調査では、1週間の平均自由時間(289.4分)のうち、32.5%(94.2分)を推し活に充てていることが判明した。10~20代に限れば、自由時間の約4割を費やしている。

ビデオリサーチ ひと研究所調べ(2026年2月「推し活・ファンエンゲージメント調査2026」)

ビデオリサーチ ひと研究所調べ(2026年2月「推し活・ファンエンゲージメント調査2026」)

1カ月あたりの支出の中央値は全体で3000円。年代別では20代が5000円と最も高く、同年代の1.9%は「月に10万円以上」支出していると回答した。

ビデオリサーチ ひと研究所調べ(2026年2月「推し活・ファンエンゲージメント調査2026」)

ビデオリサーチ ひと研究所調べ(2026年2月「推し活・ファンエンゲージメント調査2026」)

若年層は「所有」、シニア層は「体験」に価値

支出の内訳や行動内容には、明確な世代差が見られた。

推し活に対する支出の内訳では、10~40代では「グッズ」への支出が最も多く、50~60代では「鑑賞のための作品購入(CD・DVD・配信映像・書籍・ゲームなど)」が最も多い回答(50代:60.8%、60代:61.8%)だった。

特に10代では、グッズの割合が76.7%と高く、“モノ”に対する消費が多い一方で、50~60代ではコンテンツ鑑賞にお金をかける傾向が読み取れた。

さらに、50〜60代では「ライブ・イベントチケット(リアル参加)」や「遠征費(交通・宿泊など)」も他の年代に比べて高く、推しに直接会う、作品にリアルに触れるといった“その場で体験する価値”にお金を使う傾向が見られた。

ビデオリサーチ ひと研究所調べ(2026年2月「推し活・ファンエンゲージメント調査2026」)

ビデオリサーチ ひと研究所調べ(2026年2月「推し活・ファンエンゲージメント調査2026」)

推し活行動10代1位は「公式の動画・配信コンテンツ視聴」7割

具体的な推し活行動について全体で最も多かったのは「公式の動画・配信コンテンツを見る(YouTube等)」だった。特に10代では約7割に達しており、動画プラットフォームが推し活の入り口として大きな役割を果たしていることがわかった。

また10代では「YouTubeや配信の再生回数を増やす」(60.9%)が他の年代と比べて高く、再生回数を意識した行動が多く見られることから、若年層ではプラットフォーム上での反応や数値を通じて、推しへの貢献意識を感じられる関わり方が選ばれている可能性が考えられると分析。

一方で、50〜60代では「テレビ番組を見る(リアルタイム)」の割合が高かった。

また、上位には「『○○(推しの名前)』の推しであることを周囲に公言する」という推し活行動もランクインした。

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ビデオリサーチ ひと研究所調べ(2026年2月「推し活・ファンエンゲージメント調査2026」)

ビデオリサーチ ひと研究所調べ(2026年2月「推し活・ファンエンゲージメント調査2026」)


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