慶應義塾大学、Netflix寄附で「アニメ平和学」開講 アニメを世界の “共通言語” に

慶應義塾大学は4月14日、2026年度春学期より「アニメ平和学:日本のアニメで『平和』をつくる」の開講を発表した。本講義はNetflixの寄附により開講。慶應、Netflixの両者により運営される。

講義の目的は、アニメという文化表現が持つ社会的価値を読み解き、それを通じて広義の平和(相互理解・共感・共生を含む)との関係性を学術的に検討すること。漠然とした価値を構造化し、自らの言葉で説明できる力を養うことを目指す。

単に業界用語や産業構造を学ぶだけでなく、アニメが国や世代を超えて共有されることで生まれる「対話」「連帯」「文化的レガシーの継承」といった効果を理解し、それを概念的・理論的に整理して、社会における意味を見出すとした。

本講座は、慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート X Dignity センターが推進する「アニメ平和学」プロジェクトの一環として実施されるもの。講義内容は慶應義塾大学が企画する。

Netflix寄附講座 開講の背景

世界の様々な地域や文化、年代や性別の⼈が⽇本のアニメに触れるようになる中で、その社会的効果については、十分に明らかにされていない。慶応義塾大学は、日本文化の理解促進といった直接的効果を超え、アニメが共通言語となり世界中の人にコミュニケーションの機会をもたらし、国際関係や社会的な分断との関わりにも影響を及ぼしうると考えていた。

そこで本講座では、アニメの制作と配信をしている企業の実務家や、政策や国際交流機関で活躍されている専門家が講義を担当。グループワークなどを実施することにより、実践力を備えた人材の育成を目指す。講師を担当するのは、水谷瑛嗣郎氏(慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所 准教授)山本龍彦氏(慶應義塾大学大学院法務研究科 教授)。

開講に先立ち、X Dignity センターでは、アニメ平和学という新たな学問領域のプロジェクトを始動し、2025年8月に第1回アニメ平和学研究会、11月にアニメ平和学ブートキャンプを開催していた。

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