大阪広告協会は5月28日、第78回定時社員総会を大阪市内で開き、関西地域の広告界に貢献した企業や個人を顕彰する第69回「大阪広告協会賞」「大阪広告協会賞 特別賞」と第59回「やってみなはれ佐治敬三賞」の贈賞を行った。
(左から)日本国際博覧会協会の水谷徹氏、ACNグループの藤岡義久氏、大阪広告協会の山田邦雄理事長、ADKクリエイティブ・ワンの金瀬侑也氏
大阪広告協会賞に選ばれたオフィスソリューション企業のACNグループ(大阪市)は、俳優の向井理を起用したテレビCMで知られる。2025年の大阪・関西万博を記念して同年3月に開かれた駅伝大会「ACN EXPO EKIDEN 2025」の協賛のほか、「ACNチャンピオンシップゴルフトーナメント」の主催、なんばエリアの大型OOH強化などの取り組みが評価された。
同社が広告出稿を始めたのは10年ほど前から。藤岡義久会長兼社長は壇上で、「当初は『1億円では足りない』と言われ断念も考えたが、広告施策が社員や家族の誇りにつながると感じ、継続を決断した」と明かした。今後もスポーツ支援や地域社会への貢献を強化し、大阪に育てられた企業として地域に恩返ししていきたいと抱負を述べた。
特別賞には「大阪・関西万博」の運営を担った2025年日本国際博覧会協会が選ばれた。公式キャラクター「ミャクミャク」の活用や、銀シャリ、HIKAKIN、SEIKINらを起用したCMを展開したほか、コブクロによるオフィシャルテーマソングなどを通じ、ポジティブな機運を醸成した点が評価された。
万博開催前は「本当に成功するのか」と厳しい声も多かったが、副事務総長を務めた水谷徹氏は、参加国や協賛企業、関係者が「必ず成功させるという思いを共有していた」と説明。万博成功は広告・媒体関係者だけでなく、大阪府市民の応援やボランティアなど“オール大阪”の支えによるものだと感謝を述べた。
今後も大阪が「面白く、人に温かく、新しい文化を生み出す街」であり続けることが重要だとし、10年、20年後に万博が社会や子どもたちに良い影響を与えたと言われる未来を目指したいと語った。
好きなコンテンツを広告に「人生の伏線回収」
クリエイター対象の「やってみなはれ佐治敬三賞」を受賞したのは、ADKクリエイティブ・ワンの金瀬侑也氏。佐賀県や関西電力、創味食品のプロモーションなどを手がけている。
金瀬氏はクリエイティブの仕事を通じて、ゴジラやカネゴンなど幼少期から好きだったキャラクターの仕事に携われた喜びを語った。子どもの頃に集めた玩具を今も保管していると明かし、「人生の伏線回収をしているような感覚」とコメント。今後も好きなコンテンツと向き合いながら精進したいと締めくくった。
スピーチ後、「ウルトラシリーズ」のキャラクターで関西電力送配電のWebムービー「ウルトラ怪獣鉄塔へ行く」に登場した「カネゴン」から金瀬氏へ、サプライズで祝福メッセージが届けられる演出も。「みんなのキラキラした笑顔が好き」「もっと新しいことに挑戦したい」といった内容の手紙が読み上げられた。
「カネゴン」から受賞のお祝い


