「思いっきりパクリ」茨城県、群馬そっくりのパスポート発行へ 知事が明かす狙い

群馬県が発行する「GUNMA PASSPORT」が話題になったばかりだが、そのパスポートブームにあやかろうと、茨城県が「IBARAKI PASSPORT」を発行すると発表した。群馬のものとサイズも同じでデザインもうり二つという大井川和彦知事も「パクリ」とあっさり認めるつくりで、「未開の地」という群馬との共通点を武器に、群馬の勢いに追随する狙いだ。

「群馬県の思いっきりパクリと言われてしまうかもしれませんが、狙ってやっております」。8月6日の知事会見で、大井川知事は、茨城パスポートが「群馬パスポート」のパクリだとあっさり認めた。茨城県が手本にした群馬パスポートは、当初1万部の交付を見越していたが5月の受付時に全国から申請が殺到する人気ぶりで、初日で受付を終了。その後3万部を増刷するもサーバーがダウンするほど申請が殺到し、抽選に切り替えたというものだ。

この大人気の群馬パスポートをパクった茨城パスポートは、9月頃に発行部数、申し込みや交付方法を発表し、10月上旬に交付を開始する予定。具体的な内容はまだ検討中だが、茨城の魅力がパンフレットの中に書かれており、スタンプを集めるために各市町村を巡る仕組みに。スタンプをすべて集めるとご褒美スタンプをもらえるという仕掛けも群馬に倣った。茨城の強みをしっかりアピールするもので、内容まではパクっていないそうだ。

知事によると、アンケートの結果では「茨城県民の郷土愛は、いまひとつ」。県内への入込客の40%が東京、埼玉、千葉から来ていることから、周囲へのアピールにもつなげたいとしている。

そのためにも、群馬パスポートの人気に、茨城県もあやかろうという魂胆だ。内容も群馬県と同じで、スタンプラリーの機能を持たせる予定で、大井川知事は「群馬のパスポートをよく分析してだいたい原案は作ってきているが、茨城県でもしっかりとつくりこみをする」と、群馬県をリスペクト。メディアからデザインやサイズが群馬県のものと酷似していること指摘されると、「意図的にしています。意図的に同じです」と回答した。また、群馬県は「グンマー帝国」や「未開の地」と揶揄されていることを自虐的にとらえており、茨城も未開の地だという認識があるのかと問われると、大井川知事は映画『翔んで埼玉』を挙げ、「茨城県もあの映画の中で未開の地として紹介されているので、そういう意味では共通点があるのかな」と認めた。

IBARAKI PASSPORTのイメージ

IBARAKI PASSPORTのイメージ

ここまで堂々とパクるためにも、群馬県側にはしっかりと了解を取った。大井川知事が群馬県の山本一太知事に会い、茨城県でも群馬と同じパスポートを交付してよいか尋ねたところ、山本・群馬知事は「どうぞどうぞ、やって。今では、群馬県はあのパスポートがないと入れないから」と快諾したという。

日頃から「差別化」という言葉を使う大井川知事がここまで丸パクリする理由については、「パクるからこそ大きな反響を呼ぶ」と解説している。この会見の日、ひとつめに知事が紹介した秋の観光施策についてはあまり質問が出なかったが、茨城パスポートについて発表すると、記者からは質問が相次いだ。大井川知事は「このパクリの事業にはものすごい質問が集中したのを見てもわかるとおり、必ず世の中でバズるなというのは明らかだった」と胸を張る。

パスポートについては、大井川知事曰く「詳細は、群馬県に聞いてください」、だそうだ。

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