たった1文字違いで販売停止 無印良品「着るスキンケア」はなぜアウト? サッポロ「LAGAR」と分けた“表示ルール”の重み

良品計画は8月19日、無印良品の「着るスキンケア」全8商品について、一時販売を停止すると発表した。外箱の成分名称で「アスパラギン酸」とすべきところを「アスバラギン酸」と誤記していたためだ。品質や安全性には問題がなく、購入済みの商品は引き続き使用できるという。

たった1文字の違いで、なぜ販売停止にまで至ったのか。過去にはサッポロビールが「LAGER」を「LAGAR」と誤記しながら、一度決めた発売中止を撤回した例もある。両者の違いを探ると、今回の商品が「衣料品でありながら化粧品」という特殊な位置付けであることが見えてくる。

写真 商品パッケージと品番掲載場所

実は「服なのに化粧品」

「着るスキンケア」は8月10日に発売されたインナーシリーズ。アミノ酸を配合した繊維を使用し、肌の水分を逃がしにくくすることで「肌のうるおいを保つ」としている。婦人用、紳士用の計8商品を展開する。

写真 無印良品 着るスキンケア

今回、良品計画が公表した外箱の誤記は「アスバラギン酸」という表記。正しくは「アスパラギン酸」で、「パ」を「バ」と誤って記載していた。全8商品について店頭やネットストアでの販売を一時停止し、外箱を修正したうえで10月上旬以降の販売再開を予定している。

良品計画は「着るスキンケア」について、「無印良品の衣料品として初めて化粧品登録を行った商品」と説明している。スキンケア用品で培った知見と衣料品の技術を掛け合わせ、「着るだけで肌を保湿できるインナー」として開発した。

そのため、同商品には薬機法など、化粧品としての表示ルールも適用される。薬機法第61条では、化粧品の直接の容器や被包に所定の事項を記載するよう定めている。さらに第53条では、表示事項を一般の購入者や使用者が読みやすく、理解しやすい用語で「正確に記載すること」を規定しており、第62条によって化粧品にも準用される。厚生労働省も全成分表示について、成分名称を邦文名で記載し、日本化粧品工業会の成分表示名称リストなどを活用して、消費者の混乱を防ぐよう求めている。

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