薬局 “なのに” スープストックトーキョーが人気? 子育て世代から好評、スープ目的の来店も増加

本記事は月刊『販促会議』2026年10月号に掲載されている、最新の販促アイデア、テクニックを一挙紹介する連載「Idea&Techniques」の転載記事です。本連載の他記事は、月刊『販促会議』2026年10月号、もしくは「販促会議デジタルマガジン」にてお読みいただけます。

スープストックトーキョーは7月7日、スープ専門店チェーン「Soup Stock Tokyo」における調剤薬局での取り扱いに関するホワイトペーパー(事例集)を公開した。記載されているのは、これまでの歩みや現場の人が抱えている不安、具体的な変化など。

同社は、2024年から調剤薬局におけるSoup Stock Tokyoの商品展開をスタートした。企画のきっかけは、同チェーンの冷凍スープ専門店「家で食べるスープストックトーキョー」で、体調を崩して食事の準備が難しい人や、体調を気遣う家族や友人へのお見舞いとして冷凍スープを購入する人が多くいたこと。

また同商品は、電子レンジや湯せんで手軽に調理できることに加え、素材の味を活かしたやさしい味わい。体調が優れないときでも負担なく食べられると支持がある商品だ。こうした利用実態を踏まえて、医療機関を利用する人が立ち寄りやすい場所で冷凍スープを購入できれば、食事に困っている人やお見舞いの品を探している人にとって利便性が高く、多くの人に喜ばれるのではないかと考えた。

写真 薬局でのSoup Stock Tokyoの商品

調剤薬局でのSoup Stock Tokyoの商品展開の様子。スープストックトーキョーの「大切な食事の時間が、ほっと心安らぐひとときとなることを目指す」という考え方が、患者一人ひとりの健康や日々の暮らしに寄り添うことを目指す調剤薬局と共通することから、両者には高い親和性があると考えている。

一方で、そもそも調剤薬局にSoup Stock Tokyoの商品提案を受け入れてもらえるのかという不安もあった。その中で出会ったのが、「病気を治す場所」だけでなく「健康を維持・増進する場所」、「安心して健康について考えられる空間づくり」を目指す調剤薬局。それをきっかけに、取り組みを開始した。

現在、Soup Stock Tokyoの商品を取り扱う調剤薬局は60店舗以上。商品展開を始めてから、冷凍スープを目的に、処方箋を持っていなくても調剤薬局に来店する人も見られている。特に30~40代の子育て世代の女性から高い支持があり、1回あたり平均2~3個のスープが購入されるほか、リピート購入にもつながっているという。

「子どもの看病で疲れて、ごはんをつくる元気がない」「病院と薬局で待って疲れたから、今日のごはんをここで買って帰れると助かる」などの購入理由が多く、「これなら罪悪感なく食べられる」「自分へのご褒美に」といった声も聞かれた。

写真 Soup Stock Tokyoのフリーズドライ商品

冷凍商品だけでなく、フリーズドライ商品の展開も。店舗のガラス面に大きくポスターを掲示したところでは、「ここ、スープストック売ってるの?」と気軽に立ち寄る人が増えたという。

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