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コカ・コーラ、W杯キャンペーンでサッカーファンを開催地・ブラジルに招待

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FIFAワールドカップ ブラジル大会が、いよいよ1カ月後に迫ってきた。
12日には日本代表メンバーも発表され、国内外ともに
ワールドカップムードが徐々に高まりつつある。

「FIFAパートナー」には、アディダス、コカ・コーラ、
現代・起亜自動車、エミレーツ航空、ソニー、VISAが、
「FIFAワールドカップスポンサー」にはバドワイザー、カストロール、
ジョンソン・エンド・ジョンソン、マクドナルドなどグローバル企業が名を連ね、
各社ともW杯特設サイトをオープンするなどして、大々的なキャンペーンを展開している。

なかでもコカ・コーラは、1950年以降すべての大会でスタジアム広告を掲出しており、
1978年からは35年間にわたってオフィシャルパートナーとして大会に関わり続けてきた。
今回のブラジル大会に合わせて展開しているキャンペーンも、
FIFAと密に連携したユニークな企画となっている。

キャンペーン名は、「One World, One Game」。
プレーヤーとして、またファンとしてサッカーを愛する世界中の人々を、
大会開催地のブラジル リオデジャネイロに招待するというサプライズ企画だ。

招待されたのは、ブラジルのアマゾンにある孤立した集落、
パレスチナの都市 ラマッラー、ルーマニアの都市 カラカル、
そして東日本大震災で津波の被害に見舞われた岩手県大槌町という、
さまざまな都市・コミュニティのサッカーチームに所属している若者たち。

全く異なる環境に身を置きながらも、全員に共通するのは、サッカーを愛する気持ち。
そしてその情熱を原動力に、それぞれが直面する困難な状況を
乗り越えようとしていることもまた、彼らの共通点である。
例えば大槌町のチームメンバーの多くは、震災から丸3年が経ったいまも
仮設住宅での暮らしを余儀なくされているが、
そうした不安定な暮らしの中で、サッカーが大きな心の支えとなっているという。

「One World, One Game」

キャンペーンの全容が収められたドキュメンタリームービーには、
彼らが日々サッカーに取り組む様子のほか、
リオへの突然の招待に驚き、歓喜する姿、そして
大会開催に向けた準備が進むスタジアムのピッチに立ったときの
感無量の表情も写し出されている。

たとえ厳しい状況下であっても、バックグラウンドや宗教、性別、
人種を問わず人々を結びつけ、災害と向き合う勇気や日々の喜びを与え、
コミュニティの絆を強めてくれる。
そんなサッカーが持つ力を描き出した同ムービーは、
5月12日現在で再生回数123万回を超えた。
120秒のダイジェストムービーのほかに、
各チームのエピソードにより深く迫った個別のムービーシリーズも制作され、
撮影期間は全22日間におよんだ。

Wieden + Kennedy Sao Pauloが企画制作を手がけたこのムービーは、
7月14日の大会終了まで、さまざまなチャネルで展開される。

これに加え、世界中のより多くの人にワールドカップへの参加を促そうと、
インタラクティブキャンペーンも合わせて展開している。

一つは、昨年9月から今年6月の9か月間をかけてW杯のトロフィーが世界各都市を巡り、
人々がトロフィーを間近に見ることができる「FIFA World Cup Trophy Tour」。
2006年に始まった同企画は、今回で3度目の実施を迎えた。
FIFA加盟国 全89カ国を巡った今回のツアーは、距離にして9万2000マイルと、
これまでで最も長い道のりとなった。

また「The Happiest Flag」は、世界中のサッカーファンから投稿される写真を使って、
サッカーフィールド一面分のサイズの巨大フラッグを作るという企画。
ユーザーは、サッカーをテーマに撮影した“自撮り”写真をSNSに投稿することで、
キャンペーンに参加することができる。

「The Happiest Flag」のコンセプトムービー

投稿された写真は、ブラジルのストリートアーティスト「Speto」と
アルゼンチンのアーティスト「Tec」 によってデザインされ、
6月12日のワールドカップ初戦のキックオフ前にフィールド上でお披露目される。

特設サイトでは写真の投稿ができるほか、自分の写真がフラッグのどこに
表示されるかを閲覧することもできる。


クリックするとサイトが表示されます

見る人の感情に訴えかけ、共感を喚起するムービーコンテンツから、
より深くイベントにコミットしてもらうための参加型企画まで。
キャンペーン全体を通じて、“The World’s Cup(世界のための大会)”
というコンセプトを体現している。

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