一定以上の集客数を条件に、商品やサービスの購入価格を割り引く「クーポン共同購入サービス」と、新聞社が運営するニュースサイトの提携が21日、相次いだ。朝日新聞社のニュースサイト「アサヒ・コム」は、リクルートが運営する共同購入クーポン「ポンパレ」とタイアップした特設ページを設置。サイト内のコーナー「食と料理」「トラベル」「ビジネス」にディスプレー広告を配して、アサヒ・コム内の「ポンパレ」ページへ誘導する。

産経新聞社の子会社、産経デジタルが運営するニュースサイト「イザ！」は、国内のクーポンサービスの草分け、グルーポン・ジャパンと提携。共同運営サイト「イザ！　クーポン」を立ち上げた。「イザ！」のメニューに「クーポン」を加えたほか、「企画特集」コーナーと、各記事でローテーション表示されるディスプレー広告で誘導する。「イザ！」専用のクーポン商品も今後提供していく予定。

いずれも、ニュースサイトとして持つアクセス数を強みに、長期的な掲載・運営を目指す。朝日新聞社はクーポンの内容にかんしては免責とした一方、産経デジタルは共同運営と一歩踏み込んだ格好。「いずれは、コンテンツの一つとなるよう育てたい」（企画部）とし、収益源の一環としたい考え。