5月14日に渋谷WOMBで行われるREPUBLICというイベントに、口ロロ(クチロロ)のVJとして(NYから)参加します。 僕が直接日本にいられないことや、僕らがやるなら何か普通のVJじゃないことをしたいと思い、「DROW」というiPhoneアプリを清水幹太さん、IMG SRC(イメージソース)、そしてZachary Liebermanと一緒に作りました。
DROWを起動すると簡単な絵が描けて、それをステージのスクリーンに向かってiPhoneを振ることで投げ入れることができます。世界のどこにいても、WOMBの方向に向かって投げればスクリーンに届いてVJに参加できる仕組みです。このライブの模様はdrow.jpでも中継されていて、それを見ながら投げると、自分の絵がプロジェクションに飛び込んでいく様を目撃することができます。9日の20時からDommune上でデモをすることになっているので、よろしかったら見てみてください。
ちょっと自分事の宣伝から始めてしまいましたが、今回はこういったメディアアートともツールともとれるような作品が、今海外の「広告の世界」で強く注目されてきていることをお話しできればと思っています。
今回共にプロジェクトを進めているZachや彼が率いるYesYesNoは、以前からToyotaのIQ Fontや、先頃NIKEのコミッションワークとしてPaint with your feetといった作品を作っています。こういった今までメディアアートとして捉えられてきたような活動が、クライアントがサポートするブランド活動としてのポジションを見つけ始めています。
ほかにも有名な例を挙げると、例えばThe Fun TheoryやThe World’s Biggest Signpostなどがあります。The Fun Theoryは、「Funは人の行動を良い方向に変えられる」というコンセプトのもと、アートともとれるような様々な実験を街中で行い人々の行動の変化を記録しました。ピアノの鍵盤のように音が鳴る階段や、すごく深い井戸のように聞こえるゴミ箱、安全運転宝くじといった楽しいインスタレーションを多数行っています。 The World’s Biggest SignpostはNokiaのナビゲーションシステムの広告のために、巨大なインタラクティブ案内矢印を作り、オンラインやNokia携帯から場所を入力すると、その方向に矢印が向いて距離を教えてくれるという作品でした。(次ページに続く)
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