広告会社発のメディア事業としてサービスを開始した「キタコレ!」をめぐって、事業を運営する小林パウロ篤史さん、糸永洋三さんが、博報堂時代の先輩でもある高広伯彦さんからアドバイスを受ける形で始まった鼎談もいよいよ最終回。次世代のテレビから、博報堂の社風についても話が及びました。
、
、
、
はこちら
「街頭テレビ」の時代の復活

小林
「キタコレ!」をPCで見ると、左側はレコメンデーションエンジンによる「オススメ」が表示されますが、右側は博報堂ケトル(注)に頼んで、彼らの選択眼で選んでもらった情報を掲載しています。左側はユーザー個人に合わせた情報ですが、右側はすべての人に同じ情報が届く。いわばマス情報です。でも、気がつくと右側ばかり見ていたりする時もあったりして。
高広
ひとつ質問してみようかな。テレビが生まれた時代から現在に至るまでの期間をいくつかの時代に分けるとすると、どんなふうに考えられる?
小林
う~ん、10年ごとに6つくらいの時代ですかね。
高広
それぞれどんな時代と分けられる?
小林
たとえば戦後からモーレツ時代とか、バブル時代とか。
高広
正解がある問いではないけど、それはコンテンツから見た考え方だね。僕は、人がメディアとどう接触しているかという視点で分けている。