みんなが「Happy」に。ブランドが自分の文脈でソーシャル上に拡大中!

このコラムにも実装されているが、最近ソーシャルメディアにニュースなどのコンテンツを拡散させるために、「ソーシャルボタン」と呼ばれるものを設置しているケースが増えている。あらためて説明する必要もないかもしれないが、ソーシャルボタンを押すと、自分のコメントを入力する欄が立ち上がったり、ソーシャルメディア上に自分がそのコンテンツでアクションしたことが拡散される仕組みだ。

つまり、ツイッター上であればその人をフォローしている人、ミクシィやフェイスブックであればその人と友達になっている人にその情報が伝播することになり、その内容をさらに拡散(リツイート、チェックやいいね!)することによりかなり大きな効果を生むこともあるのである。電通が2011月11月2日に発表したレポートには100人以上の友達を持つソーシャルメディア利用者は、平均友達数が256人、12のコミュニティに属し情報伝達の最大範囲は平均2825人におよぶと書かれている。

このように、ソーシャルボタンの効果は拡散を数量的に考えると非常に大きく、ニュースリリースなどそのまま出回ることを目的としているものなどには特に必ずこのような仕組みを加えるべきであろう。

では、拡散される内容の“質”に関してはどうか。そのソーシャルメディア特有の表現で“◯◯さんが(「いいね!」「チェック」「なう」)しました”、という内容が拡散されるので、表現そのものがブランデッドになることはないのが現状である。そこで「コカ・コーラ パーク」では、もっと表現そのものにブランドの価値を伝える役割を与えられないか、として考え出したのが“ハッピーボタン”である。

これは、コカ・コーラが製品そして会社のブランドとして持っているハッピーという資産をボタンおよびその拡散される内容に入れ込んだのである。例えば、下記はコカ・コーラのサイト上でCMを再生した画面であるが、こちらでハッピーボタンを押すと「hirotoebataさん コカ・コーラ 「コカ・コーラ クリスマス ハピネストラック」篇(30秒)-コカ・コーラパーク にHappyしました。#ハッピーボタン」というメッセージが、その人がコカ・コーラ パークのアカウントと連携させているソーシャルメディアに自動的に流れるのである。つまり、ボタンそのものや送られるメッセージそのものにブランド訴求力を持たせたのがハッピーボタンである。2011年12月時点でハッピーボタンの押された回数は、延べ467万回で直接ソーシャル上に流れた数は5832万回にも及んだのである。


このハッピーボタンの仕組みは、今までは日本コカ・コーラのサイトのみでしか提供していなかったが、このたび、個人のブログや企業のサイトなどにも掲載できるような仕組みを開始した。広告掲載時と同じく審査があるが、ハッピーボタンを張ったサイトのコンテンツはコカ・コーラ パークの連携ソーシャルに拡散されるだけでなく、コカ・コーラ パーク内の外部ハッピーボタンのタイムラインやランキングに反映されるため、ますますアクセスが増えるということになる公算である。この原稿入稿時にAdvertimes編集部にハッピーボタンの設置をお願いしているのであるが果たして反映されたか楽しみである。


※コカ・コーラ パークのハッピーボタン
江端浩人「i(アイ)トレンド」バックナンバー

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江端 浩人(事業構想大学院大学教授)
江端 浩人(事業構想大学院大学教授)

米ニューヨーク・マンハッタン生まれ。米スタンフォード大学経営大学院修了、経営学修士(MBA)取得。伊藤忠商事の宇宙・情報部門、ITベンチャーの創業を経て、2005年日本コカ・コーラ入社、iマーケティングバイスプレジデント。2012年9月から日本マイクロソフト業務執行役員セントラルマーケティング本部長。2014年11月よりアイ・エム・ジェイ執行役員CMO。2017年3月ディー・エヌ・エー(DeNA)入社。現在、同社執行役員メディア統括部長兼株式会社MERY副社長。

日本コカ・コーラ在職中は、同社が運営する会員制サイト「コカ・コーラ パーク」を開発し会員数約1200万人、月間PV約10億を誇る巨大メディアに成長させた。

日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会が主催する「Webクリエーション・アウォード」で、2010年度の最高賞「Web人大賞」を受賞。2014年に日経BP広告大賞を受賞。2012年4月に開学した「事業構想大学院大学」の教授に就任。日本マーケティング学会会員。

江端 浩人(事業構想大学院大学教授)

米ニューヨーク・マンハッタン生まれ。米スタンフォード大学経営大学院修了、経営学修士(MBA)取得。伊藤忠商事の宇宙・情報部門、ITベンチャーの創業を経て、2005年日本コカ・コーラ入社、iマーケティングバイスプレジデント。2012年9月から日本マイクロソフト業務執行役員セントラルマーケティング本部長。2014年11月よりアイ・エム・ジェイ執行役員CMO。2017年3月ディー・エヌ・エー(DeNA)入社。現在、同社執行役員メディア統括部長兼株式会社MERY副社長。

日本コカ・コーラ在職中は、同社が運営する会員制サイト「コカ・コーラ パーク」を開発し会員数約1200万人、月間PV約10億を誇る巨大メディアに成長させた。

日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会が主催する「Webクリエーション・アウォード」で、2010年度の最高賞「Web人大賞」を受賞。2014年に日経BP広告大賞を受賞。2012年4月に開学した「事業構想大学院大学」の教授に就任。日本マーケティング学会会員。

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