SIXメンバーが見たCANNES LIONS 2013レポート(第1回)

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【「SIXメンバーが見たCANNES LIONS 2013レポート」バックナンバー】


野添剛士
SIX CEO/クリエイティブディレクター。主な仕事に、SAMSUNG SPACE BALLOON PROJECT、JIM BEAM、Kiss a ZIMAなど。2011年クリエイター・オブ・ザ・イヤー メダリスト、カンヌライオンズ2013プロモ&アクティベーション部門審査員。

超熱い!60周年のカンヌ

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審査後の充実感といったら! 僕とアルゼンチン人審査員のPapon氏。

みなさま、ボンジュール!カンヌからの現地レポートの第1回を書かせていただきますSIXの野添剛士です。これから数回にわたって、SIXのメンバーでリレー的にそれぞれの視点で担当していきますので楽しんでいただければ幸いです。SIXって何?ってのは、ぜひ、過去のアドタイの記事で読んでみてくださいね。

さてさて、早速ですがじつは僕はカンヌにもう一週間ほど滞在しています。というのも、幸運にも60周年という記念すべき年の審査員をやらせてもらっているからです。部門はPromo&Activation。去年は「Small Business Saturday」がグランプリを獲った部門です。同じ部門の審査員には、そのSmall Business Saturdayを手がけたCDや、今年の広告賞で世界を席巻中の「Dumb Ways to Die」のCDが一緒です。

審査員長はTBWAのクリエイティブトップ、ロブ・シュワルツ。そして、朝、審査会場に向かうためにエレベーターに乗ると、今度はR/GAのトップ、ボブ・グリーンバーグに会う。そんな贅沢な時間を、幸運にもみなさんより一週間前から楽しんでいる僕の、今年のカンヌの印象を一言でいうと「超熱い!」です。

60周年のオリジナル・カンヌフラッグ

審査でも「60周年」にふさわしい仕事を選ぼう!広告史を輝かせよう!って、ピュアな意識が全員にほとばしっています。僕が参加している部門でも、これは、「60周年」の受賞作としてIconicなのか?という議論が何度も、何度もなされました(なので、ビックな仕事が目立ちがちという点で日本には少し不利な部分もあるんですけどね)。その結果として、60周年にみんなで選んだグランプリが「Immortal Fans(不死なるファン)」。死後に臓器提供することへの家族の精神的ハードルというとてつもなく大きな課題に対して、「自分の愛するサッカーチームのファンを増やすためならオレはドナーになるぜ!」という宣言をチームのファンカードにつける。という、とてつもなくシンプルで、世界中で展開可能なアイデアで実現した仕事です。このアイデアを今回の審査で知ったある審査員は、自分の国のサッカーチームにもすぐ電話したそうです。これがこの記念すべき年のカンヌで世界に知られることで、本当に少し世界を変えられるんじゃないか。そんなことを信じて選んだグランプリです。昨日の授賞式で発表された作品を見たところ、Promo&Activationの部門だけでなく、他部門もそういう仕事だったように思いました。今日からのグランプリの発表でも、「60周年」という特別な年に何が選ばれたのか。本当に楽しみです。


「Immortal Fans」(OGILVY BRASIL São Paulo)

審査後に結果を各国の記者に伝える記者会見の様子。

そして最後に。普段はあんまり触れることもないレジェンドたちと一緒に時間を過ごして感じたのは、すごいクリエイティブディレクターたちって、みんな本当にオープンマインドだということ。なので、これを読んでくれている人の中でカンヌにいる方がいたら、会場で尊敬している人を見つけたりしたらぜひ、勇気を出して話しかけてみましょう。きっとニコッと微笑みながら質問に答えてくれたりしますよ。「あなたの◯◯の仕事が大好きなのですが…」とか前置きすれば、もはや完璧です。さらにみんなのクリエイティブ魂を熱くしてくれるような金言を授けてくれると思います。

では、そろそろ、今日の授賞式に行ってこようと思います。みなさん、今年の「超熱い!60周年」ははじまったばかり。思いっきり楽しみましょう!

【予告】ブレーン9月号(8月1日発売)では、カンヌライオンズを特集します。

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