いきなりですが、クイズです。
【問】株式を上場している某ナショナルブランドメーカーは、Eコマースで初めての直販をするにあたり、「既存の流通との軋轢(あつれき)」というハードルを乗り越えました。さて、どのような方法を取ったのでしょうか?
(1)関係者を集めた、徹底的な話し合い
(2)会社名を伏せるため、別法人を設立
(3)個人商店のような、地道な店舗運営
(考えタイム)
ちっ
ちっ
ちっ
ぼーん!
正解は、(3)「個人商店のような、地道な店舗運営」です!
これは、楽天市場に2000年頃から出店している某メーカー直営ショップの事例です。
メーカーさんからのネットショップ出店の相談では、会社の規模にかかわらず、ほぼ確実に「既存の流通との軋轢を避けるにはどうしたらよいか」という点が話題に出ます。今でこそ大手企業のなかにも「時流なのでやむなし」と直販に踏み切るスタンスが増えてきましたが、2000年当時にはECのための別法人を設立するところが少なくありませんでした。
そんななか、某メーカー直営ショップはどうしたか。
グループ会社である販売会社の、しかも「イチ営業所」が楽天に出店をしました。正確にいうと、イチ営業所が自分の判断で「ウチもネットショップやってみよう」と始めてしまったのでした。
やはり最初は、「既存の流通との軋轢」により、社内の営業担当から「取引先に『おたく、なんでネットで直販してるの!』と言われる」と煙たがられます。ネットショップを立ち上げただけでそれですから、いわんや値引きなどもってのほかです。
KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。
「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です
会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします
仲山 進也(楽天大学学長)
楽天株式会社 楽天大学学長
仲山考材株式会社 代表取締役 「次世代ECアイデアジャングル」主宰
北海道生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。シャープ株式会社を経て、1999年に社員約20名の楽天株式会社へ移籍。楽天の初代ECコンサルタント9人の1人となる。2000年に「楽天大学」を設立、Eコマースのみならず、チームづくりや理念づくりまで幅広く、楽天市場出店者39,000社の成長パートナーとして活動中。楽天が20名から数千名の組織に成長するまでの経験をもとに人・チーム・企業の成長法則を体系化、社内外で「自走型人材」の成長を支援している。2004年、Jリーグ「ヴィッセル神戸」の経営に参画。2007年に楽天で唯一のフェロー風正社員(兼業フリー・勤怠フリーの正社員)となり、2008年には仲山考材株式会社を設立、Eコマースの実践コミュニティ「次世代ECアイデアジャングル」を主宰している。
著書
・『「ビジネス頭」の磨き方』(サンマーク出版)
・『今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則『ジャイアントキリング』の流儀」(講談社)
楽天株式会社 楽天大学学長
仲山考材株式会社 代表取締役 「次世代ECアイデアジャングル」主宰
北海道生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。シャープ株式会社を経て、1999年に社員約20名の楽天株式会社へ移籍。楽天の初代ECコンサルタント9人の1人となる。2000年に「楽天大学」を設立、Eコマースのみならず、チームづくりや理念づくりまで幅広く、楽天市場出店者39,000社の成長パートナーとして活動中。楽天が20名から数千名の組織に成長するまでの経験をもとに人・チーム・企業の成長法則を体系化、社内外で「自走型人材」の成長を支援している。2004年、Jリーグ「ヴィッセル神戸」の経営に参画。2007年に楽天で唯一のフェロー風正社員(兼業フリー・勤怠フリーの正社員)となり、2008年には仲山考材株式会社を設立、Eコマースの実践コミュニティ「次世代ECアイデアジャングル」を主宰している。
著書
・『「ビジネス頭」の磨き方』(サンマーク出版)
・『今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則『ジャイアントキリング』の流儀」(講談社)
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。