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コラム

朝の連ドラ「あまちゃん」で人気沸騰! “北鉄”(=三鉄)の本当にあった話

「あまちゃん」はフィクションとノンフィクションの絶妙なブレンド

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出演者発表、キョンキョンに一同興奮

7月になり、出演者と内容が発表となりました。まさに「じゃじゃじゃ!」です。まず、「あの小泉今日子が出演だ」と久慈市も三鉄社員の間でも盛り上がりました。一方、主役の「能年玲奈」は当時は知らない人が多く、慌ててネットで検索して「カルピス」のCMモデルらしいという程度。

三鉄の“出演”内容も明らかになりました。使用されるのは、赤とブルーのラインが入った三陸鉄道の普通車(一般車)の車両。毎日オープニングでも登場することになりました。ユイちゃんとアキちゃんが通う北三陸高校の最寄り、「北三陸駅」は、北リアス線の最北端にある久慈駅。夏ばっぱが住む天野家があり、海女さんたちが本気獲りをする「袖ヶ浜」は、久慈駅から車で15分ほどの小袖海岸。その近くに「袖が浜駅」がある設定です。


かすり半纏に「北の海女」の鉢巻姿のアテンダント(左)、お座敷列車(右)は観光客に人気

ロケに使用された「袖が浜駅」は、実際には30キロほど離れている普代村の堀内駅が使用されました。「畑野駅」の実際の駅の名称は、田野畑駅です。脚本の宮藤官九郎さんは何度も現地を視察してくれたようですが、ちょっとずつドラマと異なり、ちょっとずつドラマと重なる、実にユニークな設定です。

鉄道の名前はもちろん、駅名や駅長の大吉さん、副駅長の吉田さんら演者は全てフィクションです。ところが、「三鉄の社員は、2人しかいないのか?」「鉄道社員が昼間からスナックに入り浸っているとは何事ぞ」など、視聴者から三鉄に素朴な疑問やお叱りの声をいただいてしまったことも、フィクションなのにノンフィクションも織り交ぜられている、このドラマの面白さゆえでしょう。

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