朝の連ドラ「あまちゃん」で人気沸騰! “北鉄”(=三鉄)の本当にあった話
草野 悟(三陸鉄道 総合企画アドバイザー/岩手県 中核コーディネーター)
1945年福島県いわき市生まれ。アサツー・ディ・ケイ(当時旭通信社)で東北支社長、本社国内ネットワークバイスプレジデント、プロジェクト推進局長を歴任。2007年退職後、KPO草野プランニングオフィス設立。08年から岩手県観光中核コーディネーター(現在、中核コーディネーター)、三陸鉄道総合企画アドバイザー。
このコラムについて
大ヒットしている朝の連続テレビ小説「あまちゃん」のオープニングに軽快な音楽とともに登場し、ドラマの主要登場人物の一人である大向大吉が北三陸駅駅長を務める“北三陸鉄道”。そのモデルとなっているのが、岩手県宮古市と久慈市を結ぶ北リアス線、盛市と釜石市を結ぶ南リアス線からなる実在の鉄道会社・三陸鉄道(通称三鉄)です。 このコラムでは、30年以上勤めた大手広告会社を退職後、5年間にわたりアドバイザーとして三鉄を支援し、また岩手県の中核アドバイザーも務める草野悟氏が、ドラマの撮影秘話から地方三セク鉄道の課題、復興への道のりについて紹介していきます。
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三鉄から「あまちゃん」に、「心からありがとう」。(下)
2011年3月11日。この日を境に沿岸の日常生活は一変しました。直後から1カ月は「食糧難」。支援、援助物資はさすがに先進国日本であり、生命維持に必要な物は即刻集まりました。ただ、本当に食べたいものは、...
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三鉄から「あまちゃん」に、「心からありがとう」。(上)
三鉄の望月(正彦)社長を、ここでもう一度ご紹介します。現在61歳。三陸鉄道の代表取締役社長、前岩手県盛岡広域振興局局長です。「実は、沿岸への赴任は一般職時代から転勤願いを出していたんですよ。それがこと...
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「あまちゃん」ユイちゃんとアキちゃんのモデルは実在か、空想か?
今回は、「あまちゃん」がやってくるまで、三鉄が何をしていたかを少し紹介させてください。
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キョンキョンが百均に?噂が飛び交った「あまちゃん」ロケ地
ロケ開始前から、続々と入るロケ計画に支援関係者は徐々に盛り上がっていましたが、岩手県特有の気質のためか、周辺地域はいたって冷静、どこ吹く風というムードでした。
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「あまちゃん」はフィクションとノンフィクションの絶妙なブレンド
脚本の宮藤官九郎さんは何度も現地を視察してくれたようですが、ちょっとずつドラマと異なり、ちょっとずつドラマと重なる、フィクションなのにノンフィクションも織り交ぜられている、実にユニークな設定です。
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NHKがやってきた
私はアサツーディ・ケイに勤務して32年、岩手、東北の支社長を経て04年に東京本社に異動しました。田舎の広告会社勤務時代とは違い、ある意味「半沢直樹」状態の本社人間関係や都会での暮らしに馴染みづらく、退...