受け手は「ターゲット」ではなく「お客さま」
——企画を考える際に、「ターゲット」層を意識していますか?

エステー 鹿毛 康司 氏
鹿毛:
「ターゲット層」という考えを、まずは一度取り払うようにしています。ターゲットを設定することによって、自らお客さまを狭めているように思うからです。先日、新入社員が「ターゲットは~」なんて言うから、思わず「上から目線で『ターゲット』なんて言うな!『お客さま』と言いなさい。俺たちは、お客さまに喜ばれて初めて生きていけるんだ!」と言ってしまった。でもそのときに、「ターゲット」というのは、すごく上から目線の言葉なのだと改めて思いました。