通したい企画、通せない企画/アドタイ・デイズレポート(4)

「広告界の未来を構想する」をテーマにしたイベント「AdverTimes DAYS(アドタイ・デイズ)2014」(主催・宣伝会議)が4月15日と16日、東京国際フォーラム(東京・千代田区)で開かれ、2日間で9,802人が来場した。
本欄では、広告主、広告業、メディア、クリエイターなどの垣根を超えて広告界の未来を本音で語りつくした2日間のセミナーの一部を紹介します。

【A4】4月15日(火) 14:00〜15:00
通したい企画、通せない企画

<パネラー>

  • 株式会社タカラトミー カード&トイ事業部 トイゲームチーム 主任 武田 誠 氏
  • 雪印メグミルク株式会社 市乳事業部 飲料グループ プロジェクトリーダー 竹谷 和章(かずあき) 氏

<モデレーター>

  • 月刊『販促会議』中澤 圭介

社内プレゼンの前に、キーマン全員の了解を得ること

——タカラトミーさんが最近実施したエッジのきいた企画とは?

株式会社タカラトミー 武田 誠 氏

武田:

弊社は40年以上の歴史で1300万台超の販売数を誇る「人生ゲーム」という商品を展開していますが、2013年に鹿児島県の与論島を舞台にした『リアル人生ゲーム』というイベントを仕掛けました。きっかけは島の子どもが「人生ゲーム」で遊んでいるときに「島の形がルーレットに似ている」と気づいて、与論島の方が「一緒に何かできないか」と連絡をくださったこと。

2012年当時、与論島は台風の被害で観光業も大きなダメージを受けていました。弊社も人生ゲームで「玩具の枠を超えたことを積極的に行いたい」という目標を掲げていまして、島の現状を知ってますます何かコラボしたいと思うようになりました。

新入社員のころから「現場で現状を知れ」と言われていましたので、思いたったらすぐ行動の精神で現地に向かいました。

現地入りすると、やはりあれをやろうこれやろうと面白いアイディアが次々に出てきました。なかには、島の名前を変えたり仮想紙幣を使ったりと、大胆なアイディアもありました。

最終的にはそれらを取りまとめ、事前に町長含め島のすべてのキーマンに話をすることで「これなら実施可能」と了承を得ることに成功しました。

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AdverTimes DAYS 2014
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