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第2回 愛情は“型”の中にある 〜『笑っていいとも!』に見る、マンネリの中にある愛〜
第3回 「ウソ」と「仮装」はどちらがモテるか? 〜エイプリルフールに見る、モテないなら参加しないという空気〜
第4回 「自分」を見つけた人の強さ 〜夏目三久アナの人気に見る、「自分になること」に対する憧れ〜
【前回記事】「CMプランナー・福里真一 × 作家・白岩玄 ヒットコンテンツの企画術(前編)」はこちら
周囲の意見は、とにかく「飲みこむ」
福里:
『R30の欲望スイッチ』で分析対象にしている、タレントや漫画などは皆、白岩さんの好きなものなんですか。
白岩:
いいえ。いくつか嫌いなものも入っています。
福里:
自分が好きではないものも、若者の気持ちになり替わって、支持される理由を考えたということですか?

白岩玄(作家)
白岩:
どうなんでしょうか?ただ、この本に限らず、小説も含めて自分の主張を伝えたいというよりは、読み手が納得することは何かを考えながら書いている気がします。
僕は、自分が人より偏屈な考え方をすると思っているので、どこかでネガをポジに反転させないと人に届くものができない気がしています。なので、自分が言いたいことより、人が言ってほしいことを考えるのかもしれません。
福里さんのCMは、明るいものも多いですよね。否定的なところから入って、どうやってポジに反転させているのか、そのコツを聞きたいです。
福里:
反転ということで言うと、『電信柱の陰から見てるタイプの企画術』にも書きましたが、30歳くらいで大きな変化があったんです。それまでは自分らしい表現をしないといけないと思っていたのですが、そういうのをやめちゃおうと思ったのが30歳の頃で、そこで大きな反転があった。