モノ+サービスで進化する、ユーザーエクスペリエンスデザイン/アドタイ・デイズレポート(13)

体験重視で行くのなら、ターゲットを絞ることも重要

——ターゲットの絞り込みが功を奏した実例をご紹介ください。

アーキセプトシティ 代表/エクスペリエンスアーキテクト 室井 淳司 氏

アーキセプトシティ 代表/エクスペリエンスアーキテクト 室井 淳司 氏

室井:

キリンビールの「一番絞りフローズン生」(2012年)という商品のプロモーションです。依頼内容は、若い人たちがビールを楽しんでくれるような、商品の体験ブランディングをお願いできないかというものでした。

キャンペーンで展開する場所「一番搾りフローズンガーデン」は、20代がごった返す空間でなければならなくて、通常のビアホールのように40~50代が集まる場にはってはいけない。そこでフォトジェニックビアーというコンセプトを考案し「泡のシルエットをモチーフにしたゲート」等を建築に付加し、フローズンビールと写真を撮ってSNSでシェアしてもらえるよう細部にもこだわりました。

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