今回も「民間だけで月面に挑戦する」という旗のもと、日本の中小企業(従業員わずかの町工場)の中から凄腕のプロフェッショナルたちを岡田さんが選び抜きチームを組み上げました。素材調達、構造設計、金属加工、金属切削、レーザーマーキング、染色……どこも手仕事ながら世界に誇る技術力を持った集団です。しかし、彼ら単体はそれぞれ宇宙とはまったく関係ない産業の作業を日々受注して暮らしているわけで、まさか自分たちが宇宙を目指すなどとは夢にも思ってもいなかったでしょう。
フォーカスしたいのは、各々ものすごい技術を持っている企業や集団は僕らの周りにじつはたくさんあるということ。そして、それぞれだけではとても宇宙などには挑戦できないけれども、彼らをうまく組み合わせれば(組み合わせしだいで)宇宙だって何だって挑戦できてしまうという事実です。
そう考えると、
ロジスティックと宇宙、スポーツ科学と宇宙、繊維と宇宙、清掃技術と宇宙ゴミ、などあらゆる組み合わせで面白いビジネスを、宇宙を舞台に創り出すことができそうですよね。
たとえば。
あなたが宇宙輸送航路を開拓したい!と強く望めば、そのために必要なプロセスが見えてきます。民間でのロケット打ち上げに必要なコストは大企業の年間予算に比べたらじつはたいしたことない、という事実を発見する(興味のある方はご自分で調べてみることをおすすめします)。つぎに邪魔な宇宙ゴミを取り除かなければいけない。そのための技術はどこが持っているか?最も進んだ宇宙航行技術はどこが持っているか?などなど調べてはその企業に会いにいく……。企業コラボレーションは情熱さえあれば難しくない。
「いつか誰かがやるんだから、だったら先に自分がやったほうが面白いじゃん」
そう思います。
チャレンジングな仕事 = 「出会うチカラ」×「「組み立てるチカラ」
どうやってスゴい企業や集団を見つけ出すかという「出会う能力」
スゴい集団を組み合わせて新しい挑戦を可能にする「組み立てる能力」
このふたつの能力を日々磨いているかどうか、新領域の開拓はこれにかかっているのではないでしょうか。
次回の「広告、月へ行く。」は、もっと広告業界を元気にしたい!とか、広告業界のリクルーティング、そんなお話をしようと思います。
ではでは。
ドリル細川でした。
「広告、月へ行く。〜宇宙は、もう未来じゃない。」バックナンバー
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